新着情報

翻訳マネージャーコラム

英語翻訳に対するニーズと翻訳作業に関する情報

2016年12月16日

国際化が進む社会情勢の中で英語翻訳の意味するもの

世の中には、さまざまな種類の言語があります。その中でも、英語は、経済・社会・文化など、さまざまなジャンルでグローバル化が進む世界情勢の中、「国際共通語」としての重要性が高まる一方です。英語は、世界で最も多く80ほどの国や地域で話され、コミュニケーションに役立つ言語です。また、ネイティブスピーカーの人口に於いても、中国語に次ぐ第2位の多さを誇ります。
そうした英語を日本語へ、もしくは日本語から英語へと翻訳する英語翻訳の作業は、私たちの日常的な生活シーンにおけるさまざまな場面で必要とされています。翻訳とは、Aの形で記録・表現されているものを、その意味するところに対応するBの形へと変換することを意味します。そして、言語の分野における翻訳は、私たちにとって最も身近なものと言われています。言語の翻訳とは、あるソース言語による文章を、別のターゲット言語で表現することです。例えば、英文を和訳する場合には、ソース言語・ターゲット言語はそれぞれ英語・日本語ということになります。一般に、翻訳の対象である元の文は「原文」、翻訳された文を「訳文」・「翻訳文」と呼ばれます。その一方で、音声として発せられる言語を、別の言語に置き換える行為は、「通訳」とも呼ばれます。

初心者と上級者の翻訳作業はどのように違うのか?

英語翻訳などの翻訳作業を初心者が行なう場合、「意訳」をすることが難しいために、「直訳」となってしまうケースが多く見受けられます。例えば、ソース言語からターゲット言語へ、それぞれの語彙レベルで、辞書に記載されている通りに置き換え作業を行ない、なおかつターゲット言語における自然な表現体系を無視して、ソース言語の文型までもそのままの状態で強引に放置する場合があります。このように、辞書に載っている情報に基づいた単純で逐語的な置き換え、熟語レベルの器械的な置き換えだけで済ませ、訳文が状況や文脈ごとの機能に対する注意が十分払われていないような翻訳のことを、「直訳」と呼びます。また、時として、機械的に対応する単語を当てはめてゆく「機械翻訳」が行なわれる場合もあります。こちらの「機械翻訳」も、「直訳」と呼ばれることもあります。
それに対して、文章中におけるそれぞれの単語の対応にこだわるのではなく、状況や文脈の中で果たす機能、本当に意味するところに焦点を当てて、ターゲットとする言語でほぼ同等の機能や意味、作用を持つ文章に置き換える場合があります。こうした翻訳のことを、「意訳」と呼びます。ソース言語とターゲット言語のいずれに於いても上級者であれば、意訳を行うことが可能となります。そのような人の場合、両方の言語の意味や機能を熟知しているために、直訳よりも意訳の方が望ましいのを理解することができます。それに対して、初心者の場合には、意訳をしたくても、ハードルが高くて困難な状況にあります。このような状況を脱して、意訳を行なえるようになるには、翻訳の上級者や専門家からレッスンを受けたり、解説書を使用して訓練を積んだりすることが大切です。ただし、それだけではなく、ソース言語とターゲット言語双方の文化における「ものの考え方」の相違点、人々のさまざまな習慣の違いなどについて幅広く、尚且つ深い知識が必要になります。

意訳のスキル向上のために必要なことと直訳作業時の注意点

英語翻訳に限った話ではありませんが、翻訳の中でも、意訳のスキルを高めるためには、ソース言語・ターゲット言語双方の文化を熟知した上で、双方の文化圏に於いて常識や一般教養とされていることを身につけることが必要となります。翻訳をする段階になってから辞書で意味を調べているようでは、体系的な理解をすることができるものではありません。雑学的な知識までも、日常生活の中で少しずつ習得しておかなければならないのです。
また、文学作品や娯楽作品の意訳などには、訳者一人ひとりの解釈が加わり、アレンジが伴ったものも存在します。そうした事情から、原文が同じでも、訳者によってそれぞれの個性を反映したさまざまな意訳作品が発表されているのです。
また、双方の言語から、対応する語句を選定する直訳作業では、単語が一対一の対応をするとは限らない点に注意を払うことが必要となります。例えば、一語が複数の語に、その反対に複数の語が一語に対応する場合があります。さらには、二つの言語間で、語義の範囲が微妙に異なるために、文脈によっては同じ訳文が使用できないケースなどもあります。虹の色の数や、「青」という言葉の意味する範囲には、地域や文化による違いがあり、単純に単語を置き換えることができません。なお、このように一対一の対応がない、必ずしも単語一つに対して単語一つではないという問題は、コンピュータによる機械翻訳が単なる単語の置き換えだけでは不充分である原因にもなっています。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

無料お見積もり・お問い合わせ