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翻訳マネージャーコラム

翻訳と発音の関係性とは

正確な翻訳と英会話・発音の関係

機械だけでは、微妙なニュアンスを翻訳できないのが言語の難しさです。
英語でも強く「Run!」というのと、弱々しく「Run・・・」とつぶやくのでは、日本語に変換したとき、その意味合いは変わってきます。
特に英会話や発音が正確な翻訳と関わってくるのが、映像翻訳と文芸翻訳の世界です。どちらの世界も辞書には出てこない、スラングや訛りを訳さないといけません。
日常の英会話をより深いところで捉えていないと、正しいニュアンスで翻訳できないのです。

1. 映像翻訳の場合

日常会話や発音のスキルが、翻訳で必要とされる場面は、まず映画などをはじめとする映像翻訳の世界。つまり字幕の文を作る世界です。
洋画を盛り上げるために必要となる、絶妙な字幕翻訳文は、戸田奈津子さんをはじめとして、その道のプロの方が手掛けています。
字幕翻訳については、「1秒間に3~4文字」が目安である、と戸田さんは紹介しています。
言葉のとおりの翻訳=直訳をしないほうがよい場合がある。それが映像翻訳の世界です。
理由はとても簡単で、英語のセリフをすべて直訳してしまうと、日本語訳が長くなりすぎて、映像と字幕の尺(時間)が合わなくなってしまいます。特に、映像のほうが先に進んでしまい、字幕が追いつかなくなる現象が起きてしまうのです。
逆に、これをカバーするために字幕の文字数を増やすと、今度は行数が増えてしまい、視聴者が字幕を読みきれないうちに、映像が切り替わってしまうことになります。
映像翻訳における「正確な翻訳」はこのルールを守りつつ、視聴者に映画の内容がわかるようにすることなのです。文字数制限がある場合、翻訳はさらに難しくなります。
そのため、翻訳者には英語読解能力も必要ですが、イントネーションを考慮して、日本語の訛りを翻訳に使ってみる場面もあり、工夫を施さなければならないため、日本語の語彙力も人並み以上に要求されることになります。

2. 文芸翻訳の場合

映像翻訳だけが、英会話や発音の仕方が必要なわけではありません。
文芸翻訳を手掛ける翻訳者も英会話や発音の仕方で、翻訳の文章に変化をつけなければならないため、日本語と英語ともに高レベルな語彙力を求められます。
たとえば、ひと昔前の時代の「黒人英語」を使った小説があったとすると、それをどのような文体で翻訳するかは、翻訳者の技量によって大きく内容が変わってきます。
ひと昔前の黒人英語(ひと昔といっても、1960年代頃なので50年以上前ですが)は「this」や「that」を「dis」と「dat」と発音します。
ほかにも「Mister」を「Mist」と短縮して発音したりするなど、もっと細かな特徴があります。
この発音から当時、黒人が奴隷解放される前で、白人と比べても黒人がきちんと学習できる環境に置かれていなかった、という時代背景を思い浮かべることができます。
あの「I have a dream.」の演説で有名なキング牧師も、演説での発音は訛っていました。
この訛りを日本語に直すのが非常に難しいのです。

映像翻訳の場合、こういった訛りを「1秒間の映像の中に3~4文字」という目安にもとづきながら、視聴者に理解してもらうことを優先するために英語では訛っているセリフに対して訛った言葉を使えず、平坦な日本語にしか翻訳できないことがあります。
しかし、文芸ものを翻訳する場合、こういった言葉のニュアンスも含めて、ある程度翻訳することができます。
たとえば「that」であれば、通常「あれ」と訳しますが、「dat」と書かれていれば、訛りを考慮して「ありゃあ」ですとか「あらぁ」ですとか少し砕けたような言葉に変える工夫をこらします。
「Mist」とあれば、「旦那」などをあてると、少し無教養な感じが出せるでしょう。

3. 「正確な翻訳」≒「正しい和訳、英訳」

映像翻訳の場合、「1秒間の映像の中に3~4文字」という目安があるため、どうしても全ての言葉を表現しきれないことがあります。
文芸翻訳の場合は、作品ごとに文体、雰囲気などを変えて、情景や心理などの描写をしていかなければなりません。
ロングセンテンス、詩文の韻を踏む表現、言葉の装飾、スラングをそのまま和訳、英訳にしても響きません。詩文などは基本的に韻を踏んだ、流れるような文字の繋がりを表現するのは非常に難しいのです。
英米の文はロングセンテンスになることもしばしばですが、これが日本語になると1文だけで数行にも及ぶことがあり、読み手としては、非常に見づらくなります。
映像翻訳、文芸翻訳をしている人は完全に正しい翻訳をするのではなく、受け取る側の人間が、すんなりと情景や心理描写も含めて納得するようにしなければなりません。
「正確な翻訳」と「正しい和訳、英訳」は、必ずしもイコールになるわけでないのです。

4. プロの翻訳者はどのように訳すのか

If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive. If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive. (レイモンド・チャンドラー 『プレイバック』 より)

これはアメリカの小説家レイモンド・チャンドラーが生み出した、ハードボイルド探偵フィリップ・マーロウの有名なセリフですが、これも翻訳者が違うと、和訳も変わってきます。
まずこの文をそのまま訳すと
「たくましくなければ生きていけない、紳士でなければ生きていく気にもなれない」
となります。ハードボイルド探偵がいうセリフにしては、迫力のない少し陳腐にも感じられます。
このセリフを生島治郎氏(日本のハードボイルド小説の基礎を築いたと言われる作家)が訳すと
「タフでなければ生きていけない。優しくなれなければ生きている資格がない」
という翻訳文に変わります。

正しい翻訳の意味を損なわず、かつ文章全体の雰囲気をハードボイルド風に仕立て上げている訳です。
これはやはりその情景、心理的背景がどのようにあって、会話と発音が行われているかを頭のなかで再現できなければできないプロの仕事です。
場面に合った雰囲気を表現できている後者のほうが「正しい翻訳」だともいえるでしょう。
その意味でも、英会話の能力、発音能力は翻訳、特に文芸翻訳・映像翻訳には欠かせないといえます。
翻訳において専門性を求められる場面は、ぜひプロの翻訳者にご相談ください。

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