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翻訳マネージャーコラム

海外企業との契約書を交わす際の文章の正確性の重要さについて

2019年06月20日

海外企業との契約

企業の海外進出に伴い、海外企業と契約を結ぶ機会が多くなってきています。しかし一言で契約と言ってもその種類は様々であり、国により契約において有効と無効になる範囲も変わってきます。まず、主要な契約の種類としては、過去の記事にも書いた秘密保持契約を始め、売買契約、販売店契約、サービス契約、技術提携英訳、合併事業契約、ライセンス契約、M&A契約など多岐にわたります。海外企業と契約を結ぶ際には、国際基準に合わせた契約内容を記載したものを用意しなければいけません。一般的に日本は『性善説』に基づいて契約書が作成されるので、契約内容も、トラブルが発生した際の対応も柔軟なものになるように書かれています。一方で欧米を中心とする海外では『性悪説』に基づいて契約書が作成されているため、トラブルが発生した際のこと細やかな対応や違反内容に関しても網羅的に記載されているのが特徴です。

英文契約書と和文契約書の違い

海外企業と契約を結ぶ際に日本企業が念頭に置かなければいけないのが、契約形態が決定的に日本と異なっているという点です。日本での契約形態が良い、悪いの話ではなく、海外企業と契約を結ぶ際は国際基準での契約書の用意が必要とされます。ここでは英語が公用語ではない国との契約でもよく使用される英文契約書を代表的な例とし、和文契約書との違いを述べていきましょう。
英文契約書の場合、冒頭でも述べたように『性悪説』を基に作成されているので、曖昧な表現は一切含まれず契約に必要な内容は全て契約書に明記されています。相手が信用するに足りるかどうか取引の時点ではわかりかねるので、契約に必要な事項全てを契約書に書いておくことで、問題が起こった際も訴訟に持っていけるようにしておきます。また国際的には口頭証拠排除法則などの法律のため、契約書に書かれていない事項は無効とする点も明確に示されています。つまり口約束されたものは基本的に実施する必要もなく、それを相手側が行わなかったからと言って裁判に持ち込んでも負けるだけです。そのため、契約で起こりうるリスクの詳述とそれへの対処法など一つ一つの条項を網羅的に英文契約書では記述されます。
一方和文契約書の場合、欧米の『性悪説』とちがい『性善説』を基に契約書を作成します。網羅的に述べていないので英文契約書と比べると比較的短く、トラブルなどが起こった場合にでも柔軟に対応できるような内容になっています。これは相手を基本的に信頼したという立場にのっとって作成されているためです。お互いを信頼している上で作成された和文契約書には、別途協議事項や円満協議事項などが記載されていることが多く、これは欧米諸国にとっては信じられないビジネス文化だと言えるでしょう。国内では問題ないかもしれませんが、国際取引の場面では欧米諸国に足元を見られかねない契約内容となっています。

契約書の翻訳における留意点

契約書の翻訳に必要なものは、翻訳者の創造性が出たこじゃれた訳文ではなく、正確性です。契約書はビジネス関連の文書ですが法的拘束力を持つものであり、記載されている内容が裁判の判決に直接響くものです。契約書に記載されている当事者間の権利と義務内容を明瞭に翻訳できる能力を要します。英文の契約書を和文に翻訳する際は欧米の法律や国際法を深く理解し、その根底にある考えを踏まえて和文の翻訳文に反映させることが必要です。また和文契約書を英文に翻訳する場合には、そのまま直接訳すだけでは不十分な場合があります。その理由は前述したように、日本の契約書は柔軟な捉え方ができるような記載になっているため欧米相手では通用しません。日本文をそのまま英文に訳してしまっては、海外企業側がよく理解できない内容になってしまったり、明瞭に書かれていないため信頼できないと判断されてしまう可能性もあります。国際基準の翻訳文にするためにもより詳しく契約内容を記述するなどの手直しが必要となる場合があります。ただし国際基準に合った翻訳であっても、契約書の翻訳では基本的に原文に忠実に翻訳するということが絶対条件です。翻訳した契約書に間違った訳文や訳漏れがあれば大きな損失が生まれ、原文に忠実でなければ間違って伝わってしまいトラブルに繋がりかねないからです。

契約書の翻訳の依頼はプロの翻訳会社へ

契約書の翻訳に必要なことは国際法の深い知識と、欧米諸国のビジネス慣習の知識と理解です。国際的な協定や条約に精通した翻訳者であれば安心して契約書の翻訳の依頼ができると考えていいでしょう。また翻訳会社を探す際はその会社の実績や精通した分野にまで注意を払って調べることをおすすめします。実績ある分野までわからない場合は直接翻訳会社に問い合わせて、どのような契約書の翻訳に実績があるのか単刀直入に聞くことが重要です。求める契約内容や分野に精通していない翻訳者では正確かつ国際基準に合わせた訳文にしてくれるかどうか疑問が残ります。条件とする分野での翻訳実績のあるプロの翻訳会社に依頼することをおすすめします。

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