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翻訳マネージャーコラム

決算書作成から一般公開までに発生する英語翻訳

2017年10月10日

企業における年度末の決算書の英語翻訳とは?

決算書とは、簡単にいうと「企業が成功しているかどうかを示す書類」のこと。その企業の「売り上げ」「コスト」「利益」「負債」がどれだけあるのかをまとめたものです。
決算書を確認することで、その企業の業績がわかり、金融機関は今後の融資を決める判断材料になりますし、取引のある企業は今後の取引の継続を決めます。
そして何より、投資している投資家に公表することで、今後の経営方針が大きく変わってくるのです。
決算の内容によっては、取締役などの役職者が変更される可能性も出てきます。引いては、その後の資金の集まりにも大きな影響を及ぼすでしょう。

決算書は、企業の命運を握っているといっても過言ではありません。企業側は慎重にその書類を作成し、投資家などは隅々にまで目を通します。
近年はグローバル化の流れで海外の投資家も多くなり、上場企業になればなるほど決算書の翻訳は必要不可欠なものになってきています。この場合の翻訳は基本的に英語が使用されます。
つまり、企業は年度末には日本の投資家などに向けた日本語版の決算書と、海外の投資家に向けた英語版の決算書を作成しなければならないのです。
今回は、この決算書の英語翻訳についてご説明します。

1. 決算書には3種類ある

決算書は主に3種類の書類で構成されています。

I. 貸借対照表

企業の決算日における財政状態を表します。
まずは、どうやってどれくらいの額の資金を工面したのかということを記載します。借金して集めた資金もあるのでしょう。利益からの収入もあるはずです。それをありのまま記載します。
また、預貯金も記載します。財産となる固定資産や商品なども記載します。調達した金額と預貯金を含めた金額が同額になるようになっています。ですから貸借対照表はバランスシートとも呼ばれます。

II. 損益計算表

企業の利益を求める書類です。売り上げ額の他にも、コストとなる人件費や仕入れ額、そして売り上げからコストを差し引いた利益を記載していきます。当然のようにこの利益が大きくなればなるほどその企業は成功し、成長していることになるでしょう。

III. キャッシュフロー計算書

家計簿のようなものです。年度末までの1年間のお金の出入りをすべて記載していきます。
3つに区分されており、日々の業務に関しての資金の動き、投資に関してのお金の動き、借金に関してのお金の動きの3点です。
この金額を差し引きして計算することで、手元にあって自由にできる資金額などが見えてきます。

この3種類の書類(決算書)を確認することで、多くの人がその会社の経営状態が良好なのかどうか判断できるようになるのです。

2. 決算書の一般公開の流れ

決算書については、「一会計期間」というものが定められています。「一会計期間」とは、4月から翌年の3月までを指します。3月が年度末にあたるということです。
企業はこの一会計期間ごとに決算書を作成しなければなりません。毎年作成することが義務化されているのです。
期末の時期になると、経理担当者が会社全体の資金の流れや業績などを細かくまとめて決算書案を作成していきます。この段階ではまだ案件の状態です。この決算書案を役員会にかけ、役員会で承認を受けてようやく決算書として公表されることになります。

ただし、役員会で承認された決算書は、まず株主総会に提出され、株主総会で認められてから一般公表という運びになります。
ちなみに、このような流れに沿った決算書は、「公表」という名のとおり、誰でも簡単に確認することができます。その会社のインターネットウェブサイトにアクセスすれば見られるからです。
金融機関や投資家、そしてその会社に勤める社員などがそれを確認することになるでしょう。そう考えるとウェブサイトの翻訳も必要になるかもしれません。
また、新聞などでも企業の決算書は確認できるようになっています。

3. 決算書開示義務について

一般企業には決算書の「開示義務」があります。開示する先として挙げられるのは、たとえば税務署です。税務署では企業から提出された決算書報告書や税務申告書の内容を明確化し、不備がないかを判断します。
上場企業であれば決算報告書の開示は必須となっていまが、大企業であれば貸借対照表と損益計算表の開示が義務化されています。
また、会社の債務者が開示を求めた場合は、否応なく開示しなければなりません。中小企業では3%以上の株式を所有する株主は、決算書のすべてを閲覧する権利を所有していることを忘れないでください。

いつ何時、決算書の開示を求められるかわかりませんので、しっかりと準備しておくことが重要です。状況によっては、英語に翻訳された決算書の開示を要求されるでしょうから、英語版の決算書も用意しておいたほうがよいでしょう。
ディスクロージャー(情報開示)は企業コンプライアンスの一つですので、遵守しなければならないのです。

4. 重要な勝利の英語翻訳は翻訳会社へ

翻訳会社では、決算書の翻訳サービスも取り扱っています。無料見積もりなどのサービスも充実していますので、まずは問い合わせをしてみてください。
パック料金などを実施している翻訳会社もあります。貸借対照表、損益計算表、キャッシュフロー計算書の他に、株主資本等変動計算書や翻訳証明書などを付けていくらなどと決まっていたりするのです。翻訳証明書は、多くの翻訳会社では500円ほどで作ってくれます。

決算書にまつわる翻訳は、かなり細かい書類の作成であり、失敗は許されません。正確さを要求されますので、時間はかかります。だいたい4~6営業日くらいの日数が必要です。急ぎの場合は別料金で対応可能な翻訳会社もあります。
株主総会になればさらに多くの資料が必要になりますが、最も重要なのは、この株主総会用の決算書です。
今後のその会社の信頼にもつながる大切な書類になりますので、英語を翻訳するにはプロ翻訳会社の力を借りることをおすすめします。
翻訳会社には経験が豊富なスタッフが多く在籍しているので、様々なアドバイスをもらうことができるでしょう。またセキュリティも万全です。高セキュリティのネットワークを設置しています。
重要な決算書にかかわる英語翻訳についてお悩みの方は、ぜひ一度、翻訳会社にご相談ください。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

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