海外住所の正しい書き方!英語表記のルールや目的別の例文も紹介
近年、国際化の進展により、海外とのやり取りは個人・法人問わず増えています。
特に住所の記載は、海外通販の利用や留学書類の提出など、さまざまな場面で必要です。
ただし、日本と海外では住所の書き方のルールが大きく異なります。
書き方を誤ると、荷物が届かない、書類が受理されないなどのトラブルが起こる可能性も。
そこでこの記事では、以下の内容についてわかりやすく解説します。
言語や文化の違いによる誤解や手間を防ぎ、スムーズな国際対応ができるよう、正しい書き方や見方を身につけましょう。
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海外向けに住所や書類を作成する際は、現地の文化や慣習を踏まえた正確な表現が求められます。
特にビジネス文書や公的な手続きに関わる重要書類では、誤訳や不適切な表現が思わぬトラブルを引き起こすことも。
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日本と海外では住所の書き方の順番(構造)が異なる
住所の書き方には、国ごとに異なるルールがあります。
特に日本と英語圏では、住所を記載する順番が大きく異なるため注意が必要です。
以下では、英語で住所を書く際に押さえておきたい基本構成をご紹介します。
日本語の住所をそのままローマ字にするだけでは、海外の配送システムに正しく伝わらないことがあります。
英語の住所表記では、要素を正しい順に並べ替え、必要に応じて情報を補うことが重要です。
部屋番号
英語で住所を書く場合、最も細かい単位である「部屋番号」から記載するのが一般的です。
英語圏では、小さい要素から大きい要素へと順に並べるルールがあります。
たとえば「#101」や「Unit 202」などと表記し、建物名の前に置きます。
記入例
Unit 305, C-Apartment
さらに、建物が複数階にわたる場合は階数を明記することで、より正確な情報を伝えることが可能です。
たとえば「3F, Room 305」のように記載すると、現地の配送スタッフや書類確認者にも伝わりやすくなります。
特に集合住宅が多い都市部では、部屋番号の明記が誤配防止に不可欠です。
マンション・建物名
次に記載するのがマンション名やビル名などの「建物名」です。
集合住宅やオフィスビルなどでは、建物名の省略が原因で配送トラブルが起こるケースもあります。
建物名は英語に翻訳する必要はなく、日本語の名前をローマ字表記でそのまま記載して構いません。
むしろ、無理に訳すと別の意味に取られる可能性があるため注意してください。
丁目・番地・号
日本特有の住所形式である「○丁目○番地○号」は、英語で書く際も順番を維持し、小さい単位から表す「1-1-1」のような形で記載します。
英語圏の人々にとっても理解しやすい構成です。
記入例
1-1-1 Haga-cho
また、可能であれば通り名(例:Haga-dori、Sakura Streetなど)を加えることで、地図上での特定がしやすくなり、配送業者の混乱を防ぐことにつながります。
「丁目・番地・号」の順番を守りつつ、町名を最後に記載することで、全体の構造をより明確にしましょう。
市町村群・都道府県
その後に続くのが、市区町村と都道府県です。
ここで重要なのが都市名と都道府県名の間にカンマ(,)を入れること。
記入例
Haga-ku, Tokyo
英語圏の住所表記ルールに則った表現のため、読みやすさと視認性を高められます。
また、必要に応じて「Ward(区)」「City(市)」「Prefecture(県)」などを補足すると、外国人にもわかりやすい住所になります。
郵便番号・国名
住所の末尾には、郵便番号と国名を記載しましょう。
特に海外から日本へ送る場合は、「JAPAN」と国名を英語かつすべて大文字で表記することが国際郵便のルールとして推奨されています。
記入例
111-1111 JAPAN
また、「AIR MAIL」「BY AIR」「PAR AVION」といった表現を添えておくことで、航空便として優先的に取り扱われる可能性が高くなります。
これにより、配送の遅延リスクを減らすことが可能です。
国際郵便においては、配送国の言語やルールに従うことがスムーズなやり取りのカギとなるでしょう。
海外住所の書き方例【目的別】
英語で住所を記載する際は、用途によって表記方法や注意点が異なります。
以下では以下の3つのケースに分けて、実例とともにわかりやすく解説します。
求められるのは、正確さ・読みやすさ・フォーマルさのバランスです。
たとえば、通販ではデータ処理のしやすさが重視され、書類では丁寧で正確な記載が求められます。
海外通販での住所の書き方
海外のネットショップで商品を購入する際は、日本の住所を英語の順番に並び替えたローマ字表記で入力する必要があります。
日本語のまま入力できるサイトもありますが、国際配送でのトラブルを防ぐためにも、基本的には英語式の並び順にしたほうが安心です。
たとえば、氏名は「Akiko Hagaki」のように名→姓の順で記載するのが一般的です。
都道府県や郵便番号は、入力フォームで別の欄に分かれていることが多いため、画面の指示に従いましょう。
また、句読点や全角記号、敬称(Mr.やMs.など)は必要ありません。
記入例
Akiko Hagaki
1-1 Haga-cho
Haga-ku, Tokyo
111-1111
JAPAN
正確で機械処理しやすい表記が重要視されるため、明確なデータの区切りが優先されます。
海外へ国際郵便(手紙・荷物)を発送するときの書き方
海外に手紙や荷物を送る際は、現地の配送業者にも伝わるよう、正式な英語表記を使いましょう。
特に封筒や小包の外装に書く住所は、大文字表記や行ごとの区切りを明確にすることで、誤配や遅配を防げます。
この場合は、氏名や住所のすべてを大文字で記載するのが一般的です。
たとえば「区(く)」は「HAGA-KU」のように「-KU」を付けて表し、都道府県名と市区町村名の間にはカンマを入れて明瞭に区切ります。
記入例
AKIKO HAGAKI
1-1 HAGA-CHO
HAGA-KU, TOKYO
111-1111
JAPAN
封筒には「AIR MAIL」「BY AIR」「PAR AVION」などの表記を目立つ位置に加えることで、航空便としての配送をスムーズに行ってもらえます。
住所は封筒の左上または中央やや下に、はっきりと書きましょう。
書類提出(留学・就職)が必要な場合の書き方
留学申請や海外企業への就職活動など、正式な書類提出が必要な場面では、より丁寧でフォーマルな住所表記が求められます。
相手が教育機関や企業であることを想定し、敬称をつけた形式が基本です。
たとえば「Ms. Akiko Hagaki」のように敬称を加え、住所全体は大文字ではなく通常の英文スタイルで書きましょう。
記入例
Ms. Akiko Hagaki
1-1 Haga-cho
Haga-ku, Tokyo
111-1111
Japan
建物名や部屋番号、番地などは1〜2行に簡潔にまとめ、余分な情報は避けます。
また、履歴書や願書といったビジネス書類では、一貫した書式で整えておくことが信頼感につながります。
表記の正確さだけでなく、文書全体の印象にも配慮することが大切です。
英語で住所を書くときの注意点
海外向けに日本の住所を英語で表記する場合、単に順序を変えるだけでは不十分なケースもあります。
特に注意すべきポイントは以下の通りです。
配送ミスや相手への誤解を防ぐためにも、細かな表記ルールや文化的な違いを理解し、適切に書き換えましょう。
日本語独特の表現をそのまま英語にしない
日本では一般的な表現でも、英語圏では意味が通じなかったり、誤解を招いたりすることがあります。
たとえば「○○マンション」という言葉は、英語では「mansion=豪邸」と解釈されることが多く、誤認されがちです。
英語で表記する際は「Apartment」や「Building」など、実際の建物の性質に合った単語を選びましょう。
- ✕:Sakura Mansion
- 〇:Sakura Apartment / Sakura Building
海外配送時には、こうした文化的なギャップもトラブルの原因になり得るため、表現の置き換えには十分注意が必要です。
アルファベットは読みやすい字体で書く
手書きで住所を書く場合は、筆記体や崩した字は避け、ブロック体(すべて大文字)で記載するのが原則です。
配送業者は機械による読み取りや目視による確認を行うため、判別しにくい文字は誤配につながるリスクがあります。
たとえば「l(エル)」と「1(数字の1)」などが読み間違われることのないよう、丁寧で明確な筆記を心がけましょう。
カンマ(,)の位置に注意する
英語住所では、区切りを明示するためにカンマ(,)を使います。
ただし、使いすぎるとかえって読みにくくなるため一定のルールがあります。
基本的には「番地・通り名・市・州(都道府県)・郵便番号」といった、意味のまとまりごとに1つカンマを入れれば十分です。
過剰な挿入はかえって読み手の理解を妨げてしまうため、見やすさと構造のバランスが重要です。
省略語や英語表記の統一を意識する
日本語の住所を英語に変換する際、よく使われる略語や表記ルールがあります。
以下のような変換を基準として用いれば、住所情報を正確かつ統一感のある形で伝えることが可能です。
日本語 | 英語表記例 |
---|---|
区 | -ku |
市 | -shi |
町 | -cho/-machi |
村 | -mura |
特に都市部以外では地名や構成が複雑になる場合もあるため、事前にGoogleマップなどで該当地域の英語表記を調べておくと安心です。
宛名や敬称の使い方にも配慮する
書類の提出やビジネス用途で住所を書く場合、宛名に敬称を付けることで丁寧な印象を与えられます。
特に教育機関や企業とのやり取りでは、「Mr.」「Ms.」「Dr.」などの敬称を使うのがマナーです。
性別が不明な相手や配慮が必要な場合には、近年使われ始めているジェンダーニュートラルな敬称「Mx.(ミクス)」を用いる選択肢もあります。
相手の立場や状況に合わせた敬称の使い方が、信頼感や丁寧さを高めるポイントです。
国や配送業者によっても記載ルールが異なる
英語で宅配住所を書く際は、国や配送業者によっても細かな違いがあるため注意が必要です。
国ごとの代表的な住所表記の特徴は以下の通りです。
国名 | 特徴 | 記載例 |
---|---|---|
アメリカ (USA) |
郵便番号(ZIP Code)が重要 | 番地・通り名→市→州(2文字の略語)→ZIPコード→ 国名 |
イギリス (UK) |
建物名やフロア情報が通り名の前に来る | 建物名・フロア→通り名→市→ 郵便番号→国名 |
中国 (China) |
中国語(簡体字)での記載を推奨 | 郵便番号→国名→省名→市名→区・路・番地→建物名→受取人 |
韓国 (Korea) |
ハングルまたはローマ字の併記を推奨 | 郵便番号→国名→都市→区→番地→建物名→受取人 |
各国で郵便番号の重要度や記載順序に違いがあるため、送付先の国のルールを理解し、正しい順番で記載することが大切です。
また主要な配送業者ごとの注意点は以下をご確認ください。
配送業者 | 特徴 |
---|---|
日本郵便(国際郵便) | ・英語で住所を書けば多くの国に対応可能 ・「AIR MAIL」や「航空便」と記載する |
FedEx / DHL / UPS | ・英語やローマ字の正確な住所入力が必須 ・通関手続きのため電話番号も必要 |
ただし、国際配送における住所表記は情勢や制度変更によっても変わります。
以下の方法で最新のルールを確認すると安心です。
- 各国の郵便局公式サイト
- 配送業者の発送ガイド
- 日本郵便の「国際郵便条件表」ページ
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国際郵便の住所表記は、単なる言葉の直訳だけでは対応が難しい場合が多いです。
各国の文化的背景や慣習・言語特有の表現を正しく理解し、翻訳や表記を行う必要があります。
文化的なニュアンスを考慮せずに一般的な英語表記や直訳のみで対応すると、以下のようなリスクが発生します。
- 配達ミスやトラブルの原因になる
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