フィンランド語は難しい?日本語との共通点や日本人が学ぶときの難易度も解説
フィンランドへの旅行や留学、移住を考えている方にとって、フィンランド語の難易度は気になるポイントです。
特に英語に自信がない方は、日本語でどこまでコミュニケーションが取れるのか不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、フィンランドの言語に関して不安がある方に向けて以下の内容を詳しく解説します。
最後まで読むことで不安を解消し、安心して現地での生活や滞在を楽しみましょう。
【専門的な翻訳は「JOHO」にお任せください】
JOHOでは多言語対応の翻訳サービスを提供しており、フィンランド語と日本語の間の正確なコミュニケーションをサポートしています。
ビジネス文書から個人的なやり取りまで、ニーズに合わせた高品質な翻訳が可能です。
気になる方はぜひ一度お気軽にご相談ください。
\翻訳を依頼したい人はこちら/
フィンランド語の特徴
フィンランド語は、他のヨーロッパ言語とは異なるユニークな特徴を持つ言語です。
以下では、フィンランド語の主な特徴をご紹介します。
これらの特徴を知ることで、フィンランド語の学習がさらに楽しくなります。
ウラル語に属する独特な言語
フィンランド語は、英語やフランス語・ドイツ語といったヨーロッパの主要な言語の多くが属するウラル語族に分類される独特な言語です。
ウラル語族はユーラシア大陸北部に広がる言語グループで、ハンガリー語やエストニア語なども含まれます。
これらの言語は、インド・ヨーロッパ語族とは異なる独自の進化を遂げてきました。
英語などの学習経験がある方でも、フィンランド語の音の響きや文法構造は新鮮に感じられるでしょう。
文法の特徴
フィンランド語の文法で特徴的なのは、「膠着語(こうちゃくご)」である点です。
助詞を使わず、単語の語尾を変化させる(格変化)ことで意味を表します。
日本語の「〜が」「〜を」といった助詞と同じ役割を、フィンランド語では以下のように単語の語尾が担います。
- 家:talo
- 家に:taloon
- 家で:talossa
また日本語と同じように主語が省略されることも多く、語順が比較的自由なのも特徴です。
「私は家に行く」をフィンランド語で「Menen taloon.」と言いますが、「Menen」だけでも意味が伝わります。
日本語とも共通点があるため、日本人が親しみやすいと感じるポイントです。
単語の構造と語彙の特徴
フィンランド語の単語は、母音が連続する傾向が強いのが特徴です。
以下のように母音が続く単語も多いため、日本人にとっては比較的発音しやすいと感じる可能性があります。
- おいしい:herkullinen
- ありがとう:kiitos
また、フィンランド語は複数の単語が一つの長い単語になる複合語が多い言語です。
例えば辞書を表す場合、「suomen kielen sanakirja」と複数の単語が連結します。
図書館が「図書」と「館」の組み合わせでできているように、単語を組み合わせて新しい意味を作るのが特徴です。
語彙自体は、北欧の豊かな自然や文化を反映した独特な言葉が多い傾向にあります。
フィンランド語と日本語は似てる?共通点を解説
フィンランド語と日本語には、文法構造や発音において以下の共通点があります。
- 膠着語(こうちゃくご)である
- 母音調和の仕組みがある
膠着語とは、単語の形を少し変えるだけで、文の中で果たす役割が変わる言語のことです。
日本語では「〜が」「〜を」といった助詞を付け足しますが、フィンランド語も語尾を変化させることで役割を表現します。
日本語の語順が比較的自由なのと同様に、フィンランド語も柔軟に対応可能です。
また、1つの単語の中で母音が発音しやすいように変化する規則がある点も共通します。
日本人にとっては比較的馴染みやすく、発音しやすいと感じられるでしょう。
フィンランドでは日本語が通じるって本当?
結論、フィンランドで日本語が通じる機会は一部に限られています。
特定の場所やコミュニティで出会える可能性がある程度のため、日本語だけで旅行したり生活したりするのは難しいと理解しておきましょう。
フィンランドの公用語は、フィンランド語もしくはスウェーデン語です。
観光客が多い主要都市では、英語が通じるため、英語に自信がある方は心配いりません。
しかし地方に行くと英語が通じにくい場面もあるので、簡単なフィンランド語のフレーズを覚えておくと安心です。
現地でのコミュニケーションに不安がある場合は、翻訳アプリや主要な単語を事前に調べておくなどの準備をしておきましょう。
フィンランド語と日本語の違い
フィンランド語と日本語には共通点もありますが、もちろん異なる点も多くあります。
以下では特に注意すべきポイントをまとめました。
事前に理解することで、フィンランド語学習のモチベーションにつなげましょう。
発音の違い
フィンランド語の発音は、日本語に似ている部分もありますが、以下の点で違いがあります。
- 長母音と短母音の区別が厳密
- 日本語にはない独特の母音がある
フィンランド語では、以下のように母音の長さが変わるだけで異なる意味になる単語があります。
- tuli:火
- tuuli:風
また、「アの口でエの音(ä)」や「オの口でエの音(ö)」といった独特な音もあります。
日本語の「あ」や「お」とは異なる口の形で発音する必要があるため、日本人は慣れるまでに練習が必要です。
音を正確に発音できないと、現地の人に伝わりにくかったり、誤解を生んでしまったりする可能性があるので注意しましょう。
語彙・語源の違い
フィンランド語と日本語は異なる語族に属しているため、語彙や語源にほとんど共通点はありません。
- 日本語:日本語族
- フィンランド語:ウラル語族
歴史的に異なるルーツを持つため、単語の成り立ちも異なります。
そのため、フィンランド語の単語は基本的に一から覚える必要があります。
英語からの借用語や、他のヨーロッパ言語からの影響を受けている単語も一部ありますが、日本語からの直接的な借用語はほとんどありません。
フィンランドでの生活や旅行をより快適にするには、基本的な挨拶や日常会話で使う単語を少しずつ覚えていくのがおすすめです。
日本人がフィンランド語を学習する流れ
日本人がフィンランド語を学ぶ際には、以下を意識するのがおすすめです。
フィンランド独特の特徴を理解しながら、段階的に学習を進めることで、着実にスキルを向上させましょう。
発音をしっかり学ぶ
フィンランド語学習の最初のステップとして、まずは発音をしっかり学びましょう。
日本語にはない「ä」や「ö」といった特殊な母音や、長母音と短母音の厳密な区別があります。
単語の意味を左右する要素のため、最初の段階で正確な発音を身につけるのがポイントです。
またフィンランド語の母音調和(※)を理解することで、単語の発音だけでなく、語尾変化の予測もできるようになります。
※単語内の母音が特定のグループに属するように変化する現象
文法を段階的に理解する
フィンランド語の文法は、段階的に理解していくのがおすすめです。
語尾変化(格変化)が多いため、最初は戸惑う方も多いですが、実践を通して慣れていきましょう。
例えば「〜へ行く」といった日常会話でよく使う表現から、どのように変化するのかを使いながら覚えていくのがおすすめです。
文法のルールを頭で覚えるだけでなく、例文を作ったり簡単な会話を試したりしながら、身につけていくことを意識してみてください。
語彙はテーマ別に覚える
フィンランド語の語彙を効率的に増やすためには、テーマ別に覚える方法がおすすめです。
例えば、以下のように実際の生活で役立つ語彙から覚えていくのが良いでしょう。
- 旅行:空港、ホテル、レストランで使う単語やフレーズ
- 留学:大学、授業、食堂で使う単語やフレーズ
単語帳を使うだけでなく、フィンランドの映画や音楽・ニュースなど、興味のある分野に触れるのも効果的です。
また、単語を使った短いフレーズや例文と一緒に覚えることで、より実践的な知識として定着しやすくなります。
まずは日常生活でよく使う単語から始めて、徐々に語彙の幅を広げていきましょう。
日本人がフィンランド語を効率的に学習するコツ
日本人がフィンランド語を学ぶためには、以下の学習方法を取り入れるのがおすすめです。
フィンランド語独特の音や文法に慣れるためにも、さまざまな教材やツールを活用しましょう。
フィンランド語の音声教材や映画を活用する
フィンランド語を学習する際は、音声教材や映画・ドラマなどを活用するのがおすすめです。
独特な発音や母音調和のリズムを耳で覚えるには、ネイティブスピーカーの音声を繰り返し聞くことが欠かせません。
初心者の方は、まずは音声付きの入門書やアプリから始めるのがおすすめです。
慣れてきたら、フィンランドの映画やドラマを字幕付きで見てみましょう。
最初は意味がわからなくても、耳を慣らすことが大切です。
好きな作品に出合えれば、より楽しみながら学習を続けられるでしょう。
オンラインの言語交換プラットフォームを利用する
フィンランド語を実際に使ってみる機会を作るには、オンラインの言語交換プラットフォームを利用するのがおすすめです。
テキストだけでなく、音声通話やビデオ通話で直接話すことで、リスニング力やスピーキング力を実践的に鍛えられます。
間違えても気にせず、積極的にコミュニケーションを取る姿勢が大切です。
最初は簡単な挨拶や自己紹介から始め、徐々に話せるトピックを広げていきましょう。
現地の文化や習慣についても質問できるので、異文化理解を深める良い機会にもなります。
フィンランド語と日本語に関してよくある質問
以下では、フィンランドへの渡航を考えている方や、フィンランド語に興味がある方からよく寄せられる質問にお答えします。
フィンランドでは何語が通じますか?
フィンランドでは、フィンランド語とスウェーデン語が公用語として定められています。
フィンランド語が国民の大部分で話されていますが、沿岸部やオーランド諸島などではスウェーデン語を話す人々も多いです。
しかし、観光やビジネスでフィンランドを訪れる場合は、英語が通じるケースも多いため安心してください。
※参照:国立大学法人 千葉大学
フィンランド語で「もい」とは何ですか?
フィンランド語の「Moi(モイ)」は、日本語の「こんにちは」や「やあ」といったカジュアルな挨拶に近い言葉です。
幅広く使われており、友人や家族だけでなく、お店に入るときやすれ違う人にも気軽に使うことができます。
ちなみに「Moi moi(モイモイ)」と繰り返すと「バイバイ」という意味になり、別れの挨拶としても使えます。
朝から晩まで使える便利な挨拶なので、フィンランドを訪れた際にはぜひ使ってみてください。
フィンランド語とロシア語は似ていますか?
フィンランド語とロシア語は似ていません。
地理的に近い位置にあり、歴史的な関係もありますが、言語のルーツが異なります。
ウラル語族に属するフィンランド語に対し、ロシア語はスラヴ語派に属します。
またロシア語は、単語自体が文法的な変化をする「屈折語」という文法体系です。
文法構造・語彙・発音のいずれにおいても、共通点はほとんどないと覚えておきましょう。
フィンランドの日本語表記は?
フィンランドの日本語表記は、一般的にカタカナで表記されます。
フィンランド語の「Suomi(スオミ)」や英語の「Finland」を音訳したものです。
歴史的な漢字表記としては、芬蘭(ふんらん)という表記も存在します。
ただし現代の日本で使われることはほとんどなく、歴史的な文脈や一部の専門分野で目にすることがある程度です。
フィンランド語を翻訳するなら翻訳会社の利用がおすすめ
フィンランドへの旅行やビジネスで、専門的な文書の翻訳が必要になった場合は、翻訳会社の利用がおすすめです。
契約書や公的文書・ビジネス資料など、正確性が求められる内容の翻訳は、プロに依頼することで安心して進められます。
フィンランド語と日本語の両方に精通したネイティブレベルの翻訳者が対応してくれるため、ニュアンスまで含めて正確な翻訳が期待できるでしょう。
また、専門分野に特化した知識を持つ翻訳者もいるため、医療や法律などの専門的な内容でも質の高い翻訳が可能です。
フィンランドでの大切なやり取りに不安がある場合は、ぜひ信頼できる翻訳会社の利用を検討してみてください。
【フィンランド語の翻訳ならJOHO】
信頼できるパートナーをお探しの方は、ぜひJOHOにご相談ください。
長年の経験と実績を持つプロの翻訳者があらゆるニーズにお応えします。
ビジネス展開や個人でのご利用など、柔軟に対応可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
\翻訳を依頼したい人はこちら/