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翻訳マネージャーコラム

人工知能の出現で英語翻訳はどうなる

2017年08月24日

英語翻訳と人工知能の未来はどうなる?

学校で英語をぶ過程で、英語を話せるようになったり、書けるようになったりすることは、ひとつのステータスでしょう。日本企業の海外進出が多くなった現代では、英語を全く理解していてない人では海外勤務は難しいかもしれません。
しかし、今はテクノロジーの時代です。テクノロジーは目指しい進歩を遂げ、人工知能が翻訳(AI)の世界にも進出しています。
すると、翻訳者は必要なくなるのでしょうか? それ以前に、私たちは他言語を学ぶ必要がなくなるのでしょうか?
今回は翻訳と人工知能の未来について考えていきたいと思います。

1. 翻訳会社・翻訳者は機械翻訳をどう捉えている?

ドラえもんに出てくる「ほんやくコンニャク」ではありませんが、リアルタイムで翻訳する機能を持つ機械の開発は、現代のテクノロジーにおいて夢の話ではなくなってきました。
MicrosoftやGoogleといった大手企業から、ベンチャー企業などの小規模の企業まで、多くの会社が機械翻訳を手がけています。
まだまだ発展途中の機械翻訳業界、もちろん翻訳者を活用しているところもあります。一方で、特にベンチャー企業などにおいては、企業向けに精度の高い翻訳ソフトを販売するケースも出始めています。
そのため、人間が翻訳を行う翻訳会社とは根本的に違う、機械だけで、かつリアルタイムで翻訳を行うサービスを展開する企業が生まれてきているのです。
こうした流れは、確実に翻訳会社のあり方を変えてきています。
翻訳業界では、機械翻訳を活用した翻訳を行う翻訳者の育成に取り組んでいるところもあるでしょう。
これは一体どういうことなのでしょうか?

2. 機械翻訳はまだまだ発展途中

マイクロソフトは2017年4月7日、AI技術を活用した新バージョンの「Microsoft Translator」を発表しました。これはリアルタイム翻訳を実現する技術です。
日本語を使う人と英語を使う人がSkypeで会話をしていて、日本語を使う人が話すのは日本語、イヤホンに聞こえてくる相手の話も音声合成の日本語で聞こえてくる仕組みになっています。
さすがマイクロソフトというべきでしょうか、驚くべき技術ですね。この仕組みが完成されれば、これまで「夢のような話」と思っていたことは、夢ではなくなってきます。

そこで、最近その精度が以前より高まったという某翻訳サイトを試してみました。

Previously we discussed the woven grenadine tie, something unrelated to the tie that we will look at now. The knitted tie is tube of knitted silk with a straight hem at the bottom. The tie is made with neither folds nor a lining like a regular tie is. To many they resemble a sock, especially when they are made in cotton or wool. Knitted ties are more casual and rustic than ordinary ties, and though Bond sometimes wears his with formal city suits, they’re more appropriate with tweed and the like.

The literary Bond preferred black knitted silk ties, but they can also be seen on Sean Connery in Goldfinger in black, navy and brown with both suits and sports coats in worsted, flannel and tweed. Connery also wears a navy knitted silk tie in You Only Live Twice with a navy worsted suit. George Lazenby’s Bond was also quite fond of knit ties, almost always wearing one in red or navy with his city suits. Roger Moore and Pierce Brosnan more appropriately wear knitted ties with tweed suits in Moonraker and The World Is Not Enough, respectively, and Timothy Dalton wears a knitted tie with a gun club check sports coat in The Living Daylights.

007の服装についてまとめたサイト『The suit of James Bond』より

以下が翻訳文です。

「以前は、私たちが今見ているネクタイとは無関係な、織りのグレナディネクタイについて議論しました。編み上げたネクタイは、底に真っ直ぐな裾がある編みのシルクのチューブです。ネクタイは通常のネクタイのように折れたり裏地を付けたりすることなく作られています。多くの人に靴下に似ています。特に綿や羊毛で作られているときはそうです。普通のネクタイよりもカジュアルで素朴なネクタイですが、ボンドは時には正式なシティスーツを着用しますが、ツイードなどの方が適しています。

文学のボンドは黒い編みのシルクネクタイを好んだが、ゴールドフィンガーのショーン・コネリーでは黒、ネイビー、ブラウンで訴訟とスポーツコートをワインテッド、フランネルとツイードで見ることができる。また、Conneryは、ネイビーのニットシルクネクタイをYou Only Live Twiceで着用しています。ジョージ・ラザンビーのボンドは、ほとんどの場合、彼の街のスーツで赤または海軍で身に着けているニットのネクタイをかなり好みました。ロジャー・ムーアとピアス・ブロスナンは、それぞれ適切にムーンレイカーと世界はツインド・スーツで編み上げられたネクタイを着用し、ティモシー・ダルトンはリビング・デイライトで銃のクラブチェックスポーツコートで編み上げたネクタイを着ます。」

意味は伝わるものの、完璧な翻訳文として使うのは難しい状況でしょう。
精度が高まったとはいえ、まだまだ機械翻訳は発展途中といえるようです。

3. 人間が機械翻訳より勝っている点は・・・

2017年2月21日、韓国・世宗大学広開土館にて、国際通訳翻訳協会と世宗大学の共同主催による「人間対人工知能の翻訳対決」が行われました。
この対決は人間の翻訳士4人と、人工知能翻訳ソフト3つが同じ課題を翻訳し、出題者のクァク・ジュンチョル韓国学校通訳翻訳士協会会長をはじめとする協会の専門家3人が点数を付ける方式で行われています。
人間の翻訳士代表は、30歳の若い女性から55歳男性まで多様な性別と年齢の専門翻訳士たちが行い、人工知能の翻訳はグーグル翻訳とネイバーのパパゴ、シストランの翻訳ソフトが行いました。

評価結果30点満点で、人間の翻訳士は平均24.5点、機械翻訳は10点で、人間が人工知能を大きく上回る形となりました。
先ほどの某翻訳サイトの英語翻訳をみても、まだまだ人間が機械に勝っている部分があるように感じます。それは「意訳をする」ということです。
おそらく、先ほどの英文を見て「navy suit」を「海軍スーツ」と訳す人は少ないでしょう。それは「navy suit」という言葉を見たら、人間の翻訳者は「ネイビー色のスーツ」だと自然に頭の中で理解するからです。
この意訳という点は、人間が翻訳する強みだと思います。

4. 翻訳は翻訳会社にお任せください

確かに、機械翻訳の技術はものすごい速さで進化しています。
短くて簡単な内容の文章であれば、人間が翻訳するよりも機械翻訳を使うことは、生産性を上げるための取り組みのひとつといえるでしょう。
しかし、専門知識が求められる文章を翻訳する際は、自身で翻訳サイトを使って翻訳すると、どうしてもその翻訳文を活用するのに難しい場面が出てくることでしょう。つまり、正確な翻訳文が出来上がらないということです。
そんなときは、ぜひプロの翻訳会社にお任せください。必ずや満足のいく翻訳文が出来上がることでしょう。

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