新着情報

翻訳マネージャーコラム

法律翻訳の料金相場

2017年10月18日

法律翻訳の料金設定と費用相場

グローバル化が進み、世界との関わりが深くなってきた今、海外企業との間で契約を交わしたり、トラブルにより裁判に発展することも増えています。
そこで、契約書や裁判に関する書類などを相手とやり取りするうえでも、書類の翻訳が必要です。
法律分野の翻訳には語学力のほかに法律の知識も求められるため、翻訳会社や弁護士事務所に翻訳を依頼することが一般的でしょう。
では、法律関係の書類の翻訳を依頼した場合の費用は、どのような仕組みになっているのでしょうか?

1. 契約書や裁判関係の書類を翻訳する

企業がさらなる成長を目指すため、他の企業と業務提携することがあります。
しかし業務提携を進めるなかで、企業間でトラブルが起きることもあります。場合によっては裁判に発展することもあるでしょう。
トラブル・裁判となった場合は、企業間で書類のやり取りが行われます。もちろん業務提携では契約書を交わしますし、裁判の場合には訴状など様々な書類を提出しなければいけません。

その際、国内企業同士であれば、やり取りする書類は日本語のみ記載されていても問題はありませんが、もし海外の企業が相手であれば、提出する書類も外国語、特に英語へ翻訳しなければならないでしょう。
しかし、専門的な書類の翻訳を、自力で行うことは非常に困難です。
特に法律分野の翻訳には、語学力はもちろん、それに加えて法律の知識も必要となるからです。
契約書は正確な内容で翻訳していなければ、後々トラブルにつながりかねません。裁判に関する書類に関しては、翻訳の精度によって判決に影響を及ぼす可能性すらあるのです。

法律の知識が必要となる契約書などの翻訳は、翻訳会社に依頼することが一般的です。最近では、法律関連文書の翻訳を請け負う弁護士事務所も植えており、そういった弁護士事務所に翻訳を依頼することも可能でしょう。

2. 翻訳会社における法律関係の翻訳の料金設定

翻訳会社に翻訳を依頼するとなると、当然ながら費用が発生します。
では、翻訳会社において法律関係の翻訳の料金は、どのように設定されているのでしょうか。

翻訳とは和英翻訳の場合、「日本語から英語への翻訳」と「英語から日本語への翻訳」の2パターンがあります。
どちらの翻訳を行うのかによって計算方法が異なります。
まず日本語から英語に翻訳する場合は、元となる日本語の文章全体における文字数を算出します。そして、あらかじめ設定されている1文字あたりの単価から、文章全体の料金を計算し、それを翻訳料金とします。
英語から日本語に翻訳する場合には、文章全体に含まれている英単語の数を算出し、一単語あたりの単価を用いて、文章全体の料金を計算します。

このように、翻訳する計算方法が異なる、つまり料金に差が出てしまいます。
例えば「りんご」という言葉の場合、文字数での計算であれば3文字分ですが、単語数での計算であれば1単語分です。つまり3倍の違いが出てしまうことになるのです。

そのため、翻訳会社の方針によって違いがあるため一概には言えませんが、日本語から英語への翻訳よりも、英語から日本語への翻訳の場合の方が単価は高く設定されていることが多いようです。

3. 翻訳会社ごとの料金の比較

法律関係の翻訳における料金設定の方法に続いて、翻訳会社ごとの法律関連翻訳にかかる料金を比較していきます。

まずは翻訳会社のなかでも低価格なところだと、「1文字あたり」も「1単語あたり」も同様に「10円~」と設定されています。
また、契約書の翻訳を専門的に行っているのも特徴です。
低価格の翻訳会社では、「1文字あたり14円~」、「1単語あたり16円~」「1単語あたり18円~」というところもあります。

対して、弁護士事務所に法律関連書類の翻訳を依頼する場合、機密保持契約書の翻訳で「1文字あたり40円~」、「1単語あたり33円~」と設定している事務所があります。つまり、
1文字あたりの単価が1単語あたりの単価を上回る設定となっています。

このように、翻訳会社によって料金は異なり、翻訳会社と弁護士事務所でも違います。
翻訳会社でいえば、日本翻訳連盟がホームページに掲載している翻訳料金の目安は、「1単語あたり30円」、「1文字あたり25円」なので、この料金をベースに考えてみてよいかもしれません。

4. 料金は翻訳会社を選ぶ際の参考程度に

翻訳を依頼する際は、誰もがまず料金に注目するでしょう。もちろん、翻訳会社によって料金は異なります。
さらに、料金だけで翻訳会社の良し悪しを判断することはできません。

「料金が安ければ翻訳の質が保障されない」と思われる方もいるでしょう。しかし、絶対にそうとは言い切れないのが、翻訳業界です。
反対に、いくら料金が高くても翻訳後のチェックが行われない可能性もあるなど、翻訳物の品質も大きく関わっています。
このように、料金だけではその翻訳会社の全てを知ることはできません。品質をチェックすることも、とても大切です。

そこで、まずは翻訳会社ごとの実績や在籍している翻訳者の人数にも注目してみてください。
翻訳会社の実績とは、たとえばどのような企業から翻訳の依頼を受けたのかということ、どれだけ契約書の翻訳に携わった件数がどれだけあるのかということです。
実績がある、イコールそれだけお客様から信頼されている、という証のひとつです。
また、在籍している翻訳者の人数が多ければ、それだけ各専門知識を有している人が多いということになり、チェック体制もしっかりしていると考えられます。

こういった実績や翻訳者数などは、各社のホームページなどでも掲載されています。
ホームページを見る際は、どうしても料金ばかりに目が行きがちでが、こういった情報にも目を通してみましょう。

あくまでも料金は、翻訳会社を選択するうえでの判断材料のひとつ。
そのほかの判断材料もうまく使って、最終的にどの会社に依頼をするのか検討してみてください。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

関連リンク

法律・契約書分野の翻訳はお問い合わせください。法律分野に精通した専任の翻訳者が担当します。

無料お見積もり・お問い合わせ