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翻訳マネージャーコラム

日本翻訳協会の資格の優位性

2017年11月07日

翻訳者のための日本翻訳協会の資格とは?

翻訳は言語における架け橋のようなものです。今では機械で簡単に翻訳することもできますが、それぞれの言語によって文法などが違うため、不自然な翻訳になってしまいます。
やはり人間が行うことで自然な翻訳ができるのです。
そのため言語の架け橋となるべく、翻訳者として活躍している人が多くいます。今から翻訳者になろうという人もいるでしょう。
では翻訳者になるためにはどのようなことが必要となり、関連する資格はどのようなものがあるのでしょうか?

1. 翻訳者になるために必要なこと

 

翻訳者になろうと考えている場合、どのようなことが必要になるでしょうか。 まず挙げられるのは言語能力でしょう。

たとえば日英翻訳を行うのであれば、日本語と英語の知識が必要となります。ただ知っているだけでなく文章において適格な表現で翻訳をする技術も必要です。
日本人であれば日本語は使いこなすことができます。そこで多くの人は外国語ばかりを勉強してしまいます。
もちろん外国語を勉強することは必須ですが、日本語の勉強も行わなければなりません。

 

日本語は世界中に数ある言語の中でも表現方法が難しい言語です。
尊敬語や丁寧語など、話す相手によって言葉を使い分けることもありますが、正確に使い分けられる人は、それほど多くありません。
そのため、きちんとした翻訳を行うのであれば、たとえ母国語であっても勉強しておきたいものです。

そして翻訳に必要なことはもう一つあります。専門知識です。
翻訳は様々な場面で行われます。海外で展開する企業であれば重要書類を翻訳しなければなりませんし、医療であれば海外の報告書を翻訳しなければなりません。
重要書類の翻訳であれば法律の知識、医療の報告書の翻訳であれば医療の専門知識が必要なのです。

翻訳者として働く場合、「言語さえうまく使えればよい」と思われがちですが、それぞれの専門知識も大切にすることで、より質の高い翻訳が行えるようになるのです。

翻訳者になる場合に資格などは必要ありません。無資格で翻訳者を名乗っても罰せられるということもありません。
しかし、取得しておいたほうがよい資格はあります。

2. 日本翻訳協会とは?

翻訳者になる場合に取得しておいたほうがよい資格は、「日本翻訳協会」が認定しています。そもそも日本翻訳協会とは、どういった団体なのでしょうか。

現在では各国で国際化が進んでいます。そのため海外製品が国内に輸入される機会も多くなっています。
このように国際化が進むに伴って、翻訳の需要も高まっています。
また、前述したように様々な分野で翻訳が必要とされていますが、医療における翻訳などで誤訳をしてしまうと、患者の命に関わる可能性もあるので、正確な翻訳がとても重要ということになります。

以上のような理由から、翻訳は速さと質が求められているのです。

翻訳は特に資格を持たなくても行えます。技術も知識も持たない翻訳者が増えることで、翻訳に求められている速さと質の両方を満たすことができなくなる恐れがあるということです。
こういった翻訳業界に起こりうる問題を防ぐために、翻訳の知識や技術を高める活動を行うのが日本翻訳協会です。
その活動の一環として資格を認定し、翻訳の知識や技術を保障しているのです。

3. 日本翻訳協会はどんな資格を認定している?

日本翻訳協会では様々な資格を認定しています。
まずは「翻訳専門職資格基礎試験」です。これは翻訳の基礎を身につけていて、後に説明する「翻訳専門職資格」の取得を目指している人に推奨されている試験です。
試験は英日翻訳5問と英文リライト6問で行われます。

次に「翻訳専門職資格」です。これは「翻訳専門職資格基礎試験」よりも踏み込んだ内容の試験です。
試験内容は翻訳文法技能試験、翻訳IT技能試験、翻訳マネジメント技能試験の3科目に加えて、翻訳専門技能試験として出版翻訳能力検定試験とビジネス翻訳能力検定試験のいずれかを受験します。

出版翻訳能力検定試験は書籍に関する専門知識が必要となる翻訳、ビジネス翻訳能力検定試験は金融や法律、医学などの専門知識が必要となる翻訳です。
より深い知識がなければ合格は難しいと言えるでしょう。

さらに「翻訳プロジェクト・マネージャー資格」というものもあります。
翻訳と一言で言っても様々な段階に分けられます。そしてその段階ごとに様々な人が関わります。翻訳は翻訳者一人で行うわけではなく、チームで行うものなのです。
しかし、当然ながら納期も存在します。チームがバラバラになれば納期に間に合わせることが難しくなってしまいます。
そこでチームをまとめ、段取りを決める役割が必要となります。
翻訳においてチームをまとめる能力を認定するのが、この「翻訳プロジェクト・マネージャー資格」です。

また英語以外にもフランス語やドイツ語、中国語といった言語の試験もあります。
日本翻訳協会では翻訳に関する幅広い資格を認定しているのです。

4. 翻訳者と翻訳業界の双方のメリット

日本翻訳協会が認定している資格を取得することは、翻訳者と翻訳業界の双方にメリットがあります。
日本翻訳協会は信頼されている団体です。そんな団体が認定している資格を取得しているということは、知識や技術を持っている信頼できる翻訳者だと認められるのです。
取得した資格は履歴書に記載できるので、翻訳会社への入社や企業の翻訳者として入社する際に有利に働きます。
また翻訳者の中には独立して働く人も多くいます。この場合は自力で仕事を得ていかなければなりませんが、資格を持っており信頼が得られれば、仕事が見つからないという事態を防ぐことができるでしょう。

資格を持っている翻訳者が信頼されるということは、知識と技術を持った翻訳者に仕事が集中することになります。
こういった動きが進んでいけば、翻訳業界全体の質が向上していくことにも繋がります。
資格は必須ではないながらも非常に重要性の高いものだと言えるので、勉強をして取得しておくことをお勧めします。

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