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翻訳マネージャーコラム

メモの走り書きも英語翻訳の対象

2018年02月01日

メモの走り書きも英語翻訳の対象になる?

いつの時代でもメモ程度の歴史資料はあるはずです。その年代が古くなればなるほど、たとえメモ書きでも見つかれば大きな歴史的資料になり、事件の背景や人物像を模索することに大きな後押しをすることになるでしょう。
たとえば現代では、国会議事録の速記があります。テレビで国会中継を見ていると、ひたすらにメモをとっている人がいますね。この人たちは「速記」を行っています。

1. メモの走り書き・速記とは?

速記は一言一句漏らさずに、答弁を書き残していきます。速記には日本速記協会が主催する速記技能検定があり、1級ともなると1分間に320字をかけるようになるそうです。
これだけデジタルが進んでいる時代に、速記がなぜ必要かというと、誰がその発言をしたのか、明確に記録に残し、その一部分だけ抜粋し、すぐにニュースを伝えるためです。

速記の方法は、言語が違えばやはり方法も違います。さらに速記の翻訳作業となると、一般的な翻訳能力にプラスして、その言語の速記に関しての知識も必要になります。
速記は、正確に残さなければならないため、その書き方は独特です。
たとえば「あいうえお」は、何の知識もない人から見たら、ただの棒線にしか見えません。それは海外の言語でも同じことが言えます。
また、速記とともに、テープ起こしの仕事も重要です。テープ起こしの翻訳業務に関しても、日々多くの依頼が行われています。

国会議事録を例にとって考えると、速記は1分1秒でも早く情報を提供するために行われるものに対して、テープ起こしは書き起こした文書が正しいのかどうかを確認するために行われます。
たとえば、TPPの問題に関しては、トランプ大統領がTPPから離脱するかどうか、その発言に大きな注目が集まりました。このような海外のニュースを扱う場合、英語のネイティブスピーカーがテープ起こしを行うことが多いです。
特に強い訛りが入った音声などは、テープ起こし専門の業者の慣れた作業が加わらなければ、その翻訳は難しいものになってしまいます。

2. 歴史文献も難しい翻訳分野のひとつ

歴史文献の翻訳は、文脈、表現の方法、用語など様々な点で問題が出てきます。
用語や概念など、選択する翻訳文によっては聞き手の解釈を全く変えてしまうほどの影響力を持っています。
そこで歴史の研究者は歴史文献を翻訳し、論文などで発表する際には、翻訳者の校正をお願いすることがあります。

歴史文献を翻訳する場合には、翻訳者が歴史に関してある程度の知識を有していないといけないケースもあります。しかし、歴史の研究者が言葉のプロでないとすれば、翻訳者も歴史に関してプロではありません。
この場合、どのように翻訳していくのか。ひとつは研究者が独学で英語などの言語に翻訳していくことです。
言葉の面でどうしても伝わりにくい表現になってしまうことはあります。その文章は、おそらくネイティブスピーカーたちが自然に使う英語とは大きく異なるでしょう。結果、翻訳文としては不十分なものになってしまうのです。

たとえば、「may be」と「possibly」という言葉は日本語にすると、どちらも「たぶん」という意味になります。
しかし、「may be」には50%くらいの確率、「possibly」には80%くらいの強い確率を表す表現と言われています。

ここで重要になのは翻訳する際、どのレベルに設定して翻訳するか、ということ。
相手の心に響くような小説のような文章に仕上げるのか、まずひと通り英訳できればよいのか、そのレベルによって翻訳文も異なります。
翻訳するのが論文であれば、あとで論文を読んだ人が用語などでわからないことがないように、用語集などの作成も必要になるでしょう。
翻訳者に翻訳作業を丸投げするのではなく、どのように訳してもらいたいのか、訳した文を見て、どういうニュアンスがあるのかを伝えることも重要です。

3. 翻訳における校正と校閲作業は重要です

文章のなかに誤字脱字があっても、ほんの少しであれば、私たちは頭の中で予測変換をしながら文章を読み進めていくことができるでしょう。
しかし校正の世界では、間違いの多い文章だと、その文章の信用が問われてしまいます。

翻訳者はただ誤字・脱字をチェックするだけにとどまらず、翻訳における校正・校閲まで行うこともあります。
英語を使い慣れていない日本人が英語を校正することは、文章が完璧なものになっていない限り、あまり有効ではありません。文章が不自然なのかどうか、判断することもままならないからです。

4. 専門知識を使う英語翻訳は翻訳会社にご相談ください

翻訳者の校正・校閲の仕事は、専門知識が必要とする場面が多くなります。
「may be」と「possibly」のように、翻訳はニュアンスの違い1つで印象は変わってしまいます。これが歴史のように記録が曖昧なものになると、そのニュアンスが大きな誤認を生み出す原因になりかねません。

翻訳者は普段、翻訳サービスを行っている会社に登録し、その会社を仲介して紹介してもらい、翻訳をすることが通常です。
翻訳者は、より適切な表現を選び抜き、誤字・脱字なく、一切のミスをせず日本語へ置き換えていきます。
専門知識を必要とされる重要な文章を翻訳する際は、自分で翻訳サイトを使って翻訳するのではなく、ネイティブレベルの校正を受けることのできる翻訳会社にご相談ください。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

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