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翻訳マネージャーコラム

中国人にとってのお正月~旧正月とは~

2021年02月19日

旧正月(Chinese New Year)とは?

中月では、日本と同じ「正月」ではなく「旧正月」が祝われます。日本人にとって、旧正月は馴染みが浅いため、旧正月とは何かを知っている人は少ないでしょう。

旧正月とは、旧暦における「1月1日」のこと。ここでいう旧暦とは、月の満ち欠けをもとにした「太陰暦」のことです。日本や中国などのアジア諸国では古くからこの太陰暦を用いてきましたが、日本では明治5年に西洋から伝わった「太陽暦」へと切り替わりました。現在では、世界のほとんどの国で太陽暦「グレゴリオ歴」が使われていますが、中国では昔の風習が根強く残っていることから、旧暦(太陰暦)で1月1日に当たる日を「旧正月(中国では“春節”と呼ばれる)」としてお祝いしているのです。実際に、中国では旧正月は祝日。1年に1度のビッグイベントとして毎年お祝いされています。

中国人はいつ正月をお祝いするの?旧正月の日にち

続いて、旧正月の日にちについてです。旧正月は旧暦(太陰暦)をもとに計算されるため、旧正月に当たる日にちは毎年変わります。日本のように、12月30日〜1月3日までを休日とするなどといった決まりはなく、その年の旧正月に合わせて前後を休日としています。ここでは例として、直近10年間の旧正月の日にちを紹介します。

・2021年:2月12日
・2020年:1月25日
・2019年:2月5日
・2018年:2月16日
・2017年:1月28日
・2016年:2月8日
・2015年:2月19日
・2014年:1月31日
・2013年:2月10日
・2012年:1月23日

このように、中国における旧正月の日にちは毎年異なります。旧正月は、基本的に1月の後半から2月の前半の間に位置しています。毎年、休日にあたる時期が異なるため、中国へ旅行に行く際や、中国にある企業とやり取りをする際には注意が必要です。また、これらの日にちはその年に決まるものではなく、今から何十年後まで旧正月の日にちはすでに定まっています。

アジア諸国における旧正月

旧正月は中国だけでなく、韓国や台湾、ベトナムなどの多くのアジア諸国で一大イベントとして祝われています。旧正月を祝わない日本は、アジアの中で実は少数派です。ここでは、韓国、ベトナム、マレーシアの3カ国における「旧正月」の風習を紹介します。

韓国

お隣の国・韓国で「ソルラル(旧正月)」は、現在の歴の正月(1月1日)と同じくらい、もしくはそれ以上に大切な意味を持つイベントです。というのも、現在歴の正月(1月1日)は当日のみ休日扱いですが、旧正月においては前後3日間が休日となります。

ベトナム

ベトナムでは、旧正月のことを「テト」と呼び、新暦の正月よりも大きな規模で祝われます。韓国と同様に、新暦の1月1日は当日のみが休日扱いなのに対し、旧正月の前後は1週間ほど祝日となります。ベトナムで唯一の「大型連休」にあたるため、ベトナム人にとって大切なイベントです。

マレーシア

マレーシアでは、中国と同様に「Chinese New Year」が毎年祝われます。ただし、マレーシアは多民族国家のため、他のアジア諸国と比べると、旧正月の連休自体は短く設定されています。とはいえ、大勢で信念のお祝いとして伝統料理「魚生(イーサン)」を食べるなど、旧正月の風習はしっかりと健在しています。

各国の文化背景を含んだ文章はプロの翻訳会社へ

今回の翻訳コラムでは、中国人にとっての正月「旧正月」と、各国での旧正月事情について紹介しました。「正月」ひとつ取っても、国が違うと風習が大きく異なることを分かっていただけたのではないでしょうか。今回は例として、中国文化のひとつ「旧正月」を紹介しましたが、これは国や地域が異なれば「風習」や「文化」は大きく異なることを示す例のひとつに過ぎません。

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