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翻訳マネージャーコラム

ホームページ翻訳の注意点

2017年02月22日

翻訳には、大きくわけて次の3種類があります。

1.出版翻訳
 誌など出版物の翻訳
2.技術翻訳(産業翻訳)
 取扱説明書などの翻訳
3.メディア翻訳
 映画などの映像作品や、ゲーム・ホームページなどIT関連の翻訳

翻訳会社に依頼される翻訳物の多くは、出版翻訳か技術翻訳で、3番目のメディア翻訳の割合は決して高くはありません。翻訳家として、メディア翻訳を専門に仕事をしていくのは、なかなか難しいといえるでしょう。
とはいえ、映像作品や音楽作品などは、テレビ番組に頻繁に出演されるような、著名な翻訳家さんたちがいます。そのような方たちの翻訳……たとえば映画の字幕や吹き替えを見ると、さすがプロフェッショナルだと感じることも多々あります。
また、近年は日本のゲームが海外で高く評価され、主要な輸出産業のひとつになっています。そのためゲームに関する翻訳の需要も高まっています。
一方、ホームページの翻訳はどうでしょうか? 今回はそれほど知られていないホームページの翻訳について、ご紹介したいと思います。

1. どうやって海外サイトを翻訳している?

海外のウェブサイトを見ていて、日本語以外で書かれているウェブページを翻訳したいと思ったとき、どんなことを行いますか?
きっと、どのブラウザを使っていても、たいていは翻訳したいページで右クリックし、翻訳機能を選択することが多いのではないでしょうか。
その場合、どの翻訳サイトを使うかも設定できるので便利です。
さらに海外のウェブサイトへ行くと、自動的に「日本語に翻訳しますか?」という表示が出て、表示部分を押すと自動的に翻訳してくれるブラウザもあります。設定しておけば、外国語で書かれているサイトに飛んだ瞬間、すべて日本語に変換してくれることもあるでしょう。
スマホやタブレットでも同様で、最近は多種多様なアプリもダウンロードできます。
こうした自動翻訳を利用された人はご存知かと思いますが、あくまで機械翻訳なので、おかしな日本語になっていたり、文字化けが起こっているケースもあります
とはいえ、サイトに書かれている内容をざっくりと知りたいのであれば、機械翻訳で十分かもしれません。しかも様々な言語に対応しているので、ほとんどのウェブページの翻訳は、機械翻訳でまかなうことも可能です。
それでも翻訳会社にHP翻訳を依頼するのは、どんな場合なのでしょうか。

2. ウェブサイトの翻訳は細かく、膨大な量になる

ホームページの翻訳について「ウェブサイトに書かれている内容をざっくりと知りたいのであれば、機械翻訳で十分かもしれません」と書きましたが、それは主に趣味で検索している場合です。
これが仕事としてウェブサイトを見たり、契約や規約など重要な部分を確認するためには、やはり正確な翻訳が必要となります。

もうひとつ、ホームページの翻訳の大きな特徴は、翻訳する箇所が細かく、また膨大な量となる点でしょう。
ウェブサイト制作の技術は日々向上し、またサイト構築の目的も多種多様で、まずトップページだけでも膨大な情報量が、細かく掲載されています。
さらにリンク先、他のページに飛ぶと翻訳しなければいけない箇所が、どんどん増えていくのがウェブサイトの翻訳です。
そうなると、たとえば英語能力が高い人であっても、それだけ細かく、膨大な量の英語翻訳をこなすには相当な時間が必要になるかもしれません。
ビジネスのためにホームページの翻訳をスピーディーに行いたい場合は、やはり翻訳会社に依頼したほうが、メリットが大きいところもあるのです。

3. ホームページ翻訳の料金は……

上記のとおり、ホームページの翻訳は規模が大きくなるため、1文字単位の翻訳料金であれば、高額にならざるをえないでしょう。
ページが膨大なウェブサイトを翻訳するのであれば、まずどのページの翻訳したのかファイル分けし、さらにどの箇所を翻訳しているのか説明も加えなければいけないので、必然と工数も多くなります。
そのため、他のジャンルの費用と比べて、費用が高くなる可能性が出てくるのもホームページ翻訳の特徴です。

翻訳する側とすれば、それだけ細かくなる翻訳内容の内訳を、クライアントができるだけ一目でわかるように整理しながら進めていく必要があります。
翻訳を依頼する側にとっては、見積もりをとる際、そうした作業工程の料金内訳も教えてもらったほうがよいでしょう。
仕事の内容が細かくなればなるほど、また量も膨大になればなるほど、アバウトなやり取りは禁物。後々のトラブルのもとになるので、お互いに注意しておきたいところです。

4. ホームページ、ウェブサイト、ウェブページの違いは?

最後に、インターネットのホームページに関する用語についてご説明しましょう。
注意しておきたいのは、「ホームページ」「ウェブサイト」「ウェブページ」の違いです。
現在はインターネットサイトそのものを「ホームページ(HP)」と呼ぶことが一般的で、企業やお店がサイトを立ち上げると「○○社ホームページ」と表記することが増えています。
しかし、それはもともと「ウェブサイト(Webサイト)」と呼ぶのが本来の形でした。また、「ウェブページ(Webページ)」とは、ウェブサイトを構成している各ページのことを指す言葉で、複数のウェブページが集まったものがウェブサイトということになります。
ではホームページとは何かというと、本来はウェブサイトのトップページを指す用語だったことをご存知でしょうか?
たとえばサイトの告知活動・拡散などでは一般的な「ホームページ」という言葉を使って、ほとんど問題はありませんが、制作や翻訳など専門的な業務を行う会社とのやり取りでは、こうした用語に関する齟齬が生まれることもあります。
翻訳会社へホームページ(ウェブサイト)の翻訳を依頼する際は、トラブルを避けるためにも、基本的な用語の意味や使い方を知っておくと役に立つはずです。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

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