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翻訳マネージャーコラム

医療分野の英語翻訳の重要性

2017年08月31日

高まる医療翻訳の必要性・病院の翻訳サービス

近頃では、病院で英語に翻訳された文を見かけることも少なくありません。
それもそのはず。2020年に控える東京オリンピック・パラリンピックが行われるためです。
日本政府は2020年オリンピックの効果を期待して、来日外国人観光客数を4000万人にまで増やすことを検討しています。
2016年は2000万を少し下回るほどの観光客数だったので、この目標が実現されれば、今よりももっと多く外国人観光客が日本にやってくることになります。
そこで求められるのが、翻訳関係の仕事なのです。特に、医療翻訳の必要性は高まってくるでしょう。

1. 医療現場での翻訳サービスは行き届いている?

日本人は先進国のなでも、「最も英語教育が行き届いている国」であるはずなのですが、現実は「最も英語を話すことができない国」となっているようです。
思い起こすと英語の授業で、堂々と喋っている生徒というのは少なかったのではないでしょうか。
これは、日本人が小さな村社会を形成し、異文化を基本的に好まないこと、また、目立つことを良しとせず、一歩引いた謙虚な姿を好むからなのかもしれません。
また、さらに旧態依然とした考えを後押しするように、「郷に入っては郷に従え」の精神が尾を引いてしまっているのかもしれません。

この日本人の欠点は、実は病院内においても起こっているようです。
医師といえば、医学・薬学を極めた人材だけがなれるもの。しかし、英会話や翻訳の場面にスポットを当てるとどうでしょうか?
2012年に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが、「病院内で受け入れ可能の言語があるか?」というアンケートをとったところ、なんと円滑な英語対応ができる病院はたったの7.1%しかないということが判明したのです。

実は、カルテや医学面で英語を使う医師がいる病院内においても、まだまだ英語など他言語への翻訳サービスにまで手を付けられていない実態が、ここで浮き彫りになったわけです。

2. 外国人は翻訳サービスを待ちわびている

2020年を迎えるまでもなく、今日も日本には、多くの外国人の方が来日しています。
留学や派遣されてきて、生活をしている人もいれば、単純に旅行で滞在している人もいます。
すでに2016年で来日外国人数は2000万人を突破し、この数はどんどんと増えていくことが予想されているわけです。

外国人が病気やケガを負った場合、病院でそれなりの処置を行わなければなりません。この場合正確な翻訳文が必ず必要です。
彼らの国の事情などに精通したうえで、どのような言葉を選べば、より正確に内容が伝わるかを考えて、翻訳文を作ることが求められるのです。
もしも、手術などの大きな処置が必要になった場合、人間は必ず動揺することでしょう。それは人間誰しも同じこと。特に、異国での手術となれば、その動揺と不安はさらに大きくなることは間違いありません。
そのなかで、的確に彼らにわかりやすい翻訳文を用意することが、どれだけ重要なことなのかは説明不要でしょう。

また、正確な翻訳文がなければならない大きな理由のひとつとして、保険料金の問題もあります。
日本に長期滞在している外国人であれば、まだ周りに協力者などがいて、安心できるかもしれませんが、旅行などで短期的に日本に来ている外国人の場合、どうやって保険の受付などをするのかわからず、いろいろと質問されるケースも想定されます。
このような場合、診察に訪れた外国人は保険に入っているかどうかを確認されるはずですが、自身が理解力を深めていないと、相手がどういった処置をするのか正しく理解をしないままに治療が始まってしまう恐れもあります。
こういったことが、後々訴訟問題などにつながりかねないのです。

3. 翻訳アプリを使ってみましたが・・・

そんな医療現場でも、フリーハンズの翻訳アプリを導入し始めているところがあります。
今、翻訳アプリの進化は日進月歩。目覚ましいものがあります。
しかし、まだ翻訳アプリを完全に信用して使うことは難しいかもしれません。とある翻訳サイトで以下の日本語の文章を英語翻訳をしてみました。

「私は今朝お腹が痛いために目が覚めました。
最初はシクシクとした痛みだったのですが、午後になってから痛みが強くなり、耐えられなくなりました。
昨晩、私はサバの刺身を食べました。
全く同じサバの刺身を食べた奥さんは、何の症状も出ず、今こうして元気に私の隣にいます。だから、これはサバのせいではないと考えています。
私は特に持病は抱えていませんが、ここのところ仕事でのストレスは大きいです。
何が原因かはわかりませんが、私は先ほど病院内のトイレで吐き戻してしまいました。
少しその吐き戻しの中には血が混じっていました。血の色は黒くなく、真っ赤な鮮血でした。」

この日本語が以下のように英訳されました。

「I woke up because my stomach hurts this morning.
At first it was a shivering pain, but after the afternoon the pain became strong and I could not bear it.
Last night I ate saba sashimi.
His wife, who eats the same mackerel sashimi, has no symptoms, and now he is next to me like this. So, I do not believe this is due to mackerel.
I have no chronic illness in particular, but the stress at work is great here.
I do not know what is the cause, but I have thrown back in the toilet in the hospital earlier.
There was blood in the vomiting a little bit. The blood color was not black, it was bright red blood.」

やはり主語がない日本語と英語の差が顕著に表れていますね。
また、「シクシクとした」というのは、英語ではより良い表現で「Griping」というそうです。
些細な表現も重要になる医療の現場ではこのようなミスも誤診につながりかねません。

4. 病院で翻訳サービスを強化したい場合は・・・

医療翻訳の料金の相場は、原文1ページあたり400文字(日)/300word(英)として算出した場合、1文字/単語12円から25円くらいが目安で、総額はおおよそ10,000円くらいになるようですが、その内容によって大きく変動します。
しかし、実際の医療の現場では1分1秒を争うときがあるのです。こんなときは医療翻訳に特化した、翻訳会社などを頼ってください。

医療翻訳を得意としている翻訳会社では24時間受付をしているところもありますから、緊急事態の場合でも安心して使うことができます。
医療現場での英語こそ、正確で的確に伝わる表現を使いたいもの。そんなとき、翻訳会社は病院の翻訳サービスの力になってくれるはずです。

お見積もりは無料です。お気軽に翻訳会社JOHOまでお問い合わせください。

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