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翻訳マネージャーコラム

裁判資料の翻訳について

2019年02月20日

裁判関連書類の翻訳の重要性

グローバル化が進み、数十年前から日本企業は世界各地へと進出し、マーケットを広げています。また、一般人も海外旅行や留学などの機会が増えたことで、そのまま現地に滞在したり、日本に来た外国人と結婚するケースなども過去より大幅に増えました。それに伴い、裁判資料の翻訳の需要も同時に高まっています。裁判資料の翻訳の需要がある理由としては、第一に本人および企業が訴訟に巻き込まれるということが挙げられます。訴訟が起きたり、国際離婚などに至った場合は、必要書類や証拠書類の翻訳を依頼し、裁判に提出しなければいけません。また当事者としてだけでなくとも、ある企業が訴訟を起こされた場合、同じ業界の他の会社は裁判内容の翻訳を求める場合もあります。自社の業界でどのような法的問題が起き、その後裁判がどうなったのかを把握しておくことで、今後の対策を練ることができるようです。

裁判資料の種類と翻訳

まず裁判は大きく民事訴訟と刑事訴訟の2つにわけることができます。刑事訴訟は犯罪や暴力など法律違反などで、その字の通り警察が介入します。民事訴訟は会社同士の問題から人間関係のトラブルまで含み、その種類は知的財産権から離婚問題、遺産相続など千差万別です。裁判で使用される資料には限りがありません。
特に訴訟関連の文書の翻訳においては、企業や製品に関する訴訟事件が大幅に占めているというデータもあります。日本企業が海外に進出し、現地で製品などに何らかの問題が発覚すると、現地で訴訟を起こされるというケースも多くなっています。日本から輸出された製品に問題があり訴えられるPL訴訟や、会社同士が知的財産をめぐって争う特許侵害訴訟などの裁判で使用される資料が翻訳者が多く手掛けるものの一つです。
訴訟が起こった場合、訴状や判決文、そして、上申書、証言録取書、通知書、召喚状、意見書、訴答書、答弁書など様々な法的書類が翻訳される必要があります。それらに加え、企業間での裁判では、契約書や社内報告書など訴訟に関連したすべての文書の提出が裁判では求められるので、翻訳者は判決文など法的書類のみならず、ビジネス書類の翻訳も手掛けることが多いです。また近年、アメリカでは、民事訴訟の際に提出が義務付けられている証拠書類に電子データも追加されました。また企業間の裁判だけでなく、遺産相続や国際離婚などの民事裁判でも資料の翻訳文の提出が求められます。例えば日本人が国際結婚をし、その後亡くなり遺書を残した場合、両国の家族が遺言書の検認を行う通知書などすべての内容を正確に把握するためにも翻訳文が必要となります。国際離婚の際も、その後の財産分与や子供の親権など様々な利権を巡って裁判のために資料を提出する必要性が生じます。

裁判資料の翻訳の留意点

訴状や判決文、上申書、証言録取書、通知書に加えて、証拠申告書、社内報告書や遺書、個人のデータなどを含む裁判で使用されるすべての書類の翻訳が必要となります。裁判資料の翻訳を担う際は、訴状や判決文などの法的書類にはリーガル英語などの高度な英語能力、そして日本及び対象国の法律や制度、それに関連する専門用語の知識も要します。
民事裁判の判決文の場合、書類が長く記載内容が多い上、内容が法律用語ばかりです。ただし、判決文などの法的書類はフォーマットがある程度決まっているので、翻訳者は法律用語と法律そのものに精通し、手早くかつ正確に翻訳する能力が求められます。また遺言書関連や離婚関連のケースでは、各国によって特有の制度や法律があり、翻訳内容ごとに法制度などを把握し、それらの関連用語を理解する必要があります。企業間で起こった裁判では、法的書類のほかに社内報告書などのビジネス文書も翻訳し提出しなければならないので、翻訳者はビジネス関連の書類の翻訳も同時に行う必要性があります。莫大な量の書類の翻訳を短期間で正確に完成させなければならず、翻訳者の負担が大きくなる業務の一種と考えられます。

裁判資料の翻訳の依頼はプロへ

前述したとおり、裁判関連の書類の翻訳には訴状や判決文などの法的書類および、企業などが提出するビジネス関連の書類の翻訳も含まれます。法律などの専門用語があふれた膨大かつ様々な種類の書類を短期間で翻訳するという負担の大きい業務です。また、訴訟が起きた国や、相手の出身国によって法律や裁判制度は異なりますので、それぞれの地域と日本の両国の法制度に精通した翻訳者も必要となります。
法律用語などの高度な英語力かつ法律に関する知識が豊富な翻訳者に依頼することが重要です。また、英語のみならず、中国語やベトナム語などのアジア言語、スペイン語、フランス語などの多言語に対応していて、過去に裁判資料の翻訳の実績がある翻訳会社を選ぶことをお勧めします。

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