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翻訳マネージャーコラム

翻訳と通訳の違いについて

2019年05月20日

翻訳と通訳

一般的に同じ業務と誤解されがちな二つの職業。確かに外国語に精通していて日本語と外国語を変換するという点では類似点がありますが、職業としてはまったく異なる業種で、翻訳者と通訳者に求められる能力と条件もそれぞれ違います。あとで詳述しますが、簡潔に述べると、翻訳は書き言葉を訳す仕事で、通訳は話し言葉を訳す仕事です。書き言葉と話し言葉では訳す際に必要なスキルも大きく変わり、翻訳者が必ずしも通訳の仕事ができるというわけはありません。ただ一般の人が翻訳および通訳の業務を必要とする際、翻訳者と通訳者のどちらに依頼すればいいのかわからず途方に暮れる場合も多いでしょう。また翻訳を要する場合にもかかわらず通訳者に依頼してしまい、依頼を受けたほうも少し困ってしまうというケースは少なくありません。

翻訳の仕事とは

翻訳の仕事は書かれた文章を外国語から日本語もしくは日本語から外国語に訳す仕事です。訳すスピードはさほど問われず、むしろ正確性が重視されます。また、書かれた文章を吟味し、書き手の意図と文脈をきちんと理解した上、直訳ではなく訳す言語でも自然な文章になるように訳すことがたいてい求められます。
翻訳者がカバーする仕事では、小説などの本を訳す出版翻訳、契約書やマニュアル、Webサイトをはじめとする企業がビジネスのために取り扱う書類を訳す産業翻訳、そして海外のドラマや映画のセリフなどを訳して字幕にする映像翻訳などが挙げられます。翻訳業務において共通する能力は、文章を正確に理解する能力、理解した能力を翻訳対象言語で自然に表現する文章形成能力などがあります。一方で、翻訳と一言で言ってもそれぞれの分野で翻訳する内容により求められる知識やスキルはまた異なります。出版翻訳では文学の知識、表現力、翻訳対象の言語が話されている文化面での知識や文学的な引用に関する知識が必要となります。一方で産業翻訳では、ビジネス英語などの高い専門性、および重工業や繊維業などの専門知識をはじめとするビジネス一般に関する知識も同時に要します。映像翻訳では決められた文字数で登場人物のセリフを訳すという高い創造力と応用力が求められます。

通訳の仕事とは

通訳の仕事は話された文章を外国語から日本語もしくは日本語から外国語にその場で訳す仕事です。訳すスピードが最重要視されます。翻訳に比べると文脈を整えて整然とした文章に訳されることはなく、話が続けられている中で瞬時に二言語間で訳す瞬発力が必要とされます。それに加え、二言語で繰り広げられる会話を瞬時に理解する能力、話者の意見や考えを明確に片方に伝える能力も必要です。また会話では様々な話題が次々と出てきますが、通訳者にはそれを調べる時間はありません。つまりどんな話題が突如出てきても対処できるほどの教養を要し、それを両言語で理解できる高い言語的知識も求められます。
通訳者がカバーする仕事では、会議や商談の場を通訳するビジネス通訳、国際会議やがっかい、シンポジウムなどの通訳、旅行客への観光案内の通訳をはじめ、日本国内に住む外国人居住者が役所や病院に行く際に通訳のサポートをするなど業務は多岐にわたります。

翻訳と構成を同じ翻訳会社に依頼する際のメリット

前述したように、通訳ではスピーチを訳すため現場対応力が求められるのに対し、翻訳では最適な訳文を構成するための調査力と用語や資料に準拠するきめ細かさが求められています。双方とも高い言語知識と文章構成力が求められるのは共通していますが、それぞれ異なる能力と適正があります。つまりたとえ翻訳が素晴らしいと定評がある翻訳者が突如通訳の仕事を任された場合その言語力を発揮できるのかといえば必ずしもそうではないということです。「訳す」仕事を依頼する場合、それが文書であるのかそれとも会議などの話し言葉であるのかを踏まえて、適切な翻訳者と通訳者を見つける必要があります。
一方で、翻訳と通訳の両方が必要な場合もあるでしょう。たとえば商談に必要な書類の翻訳、そしてその商談の場での通訳などです。翻訳と通訳を別々の会社に依頼する人も多いのですが、それは経済的にも質を保つためにも良い選択肢だとは言えません。通訳と翻訳それぞれ2人のプロフェッショナルが在籍する同じ会社に依頼したほうが時間的にも、金銭的にも合理性がよく、また依頼した通訳者と翻訳者が簡単にコミュニケーションを撮れることから品質の保証も高く、納品後の問い合わせの合理性が良くなります。通訳と翻訳の仕事の依頼が必要な場合には、実績の高い2つ分野のプロフェッショナルを持つ翻訳会社へと依頼しましょう。

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