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翻訳マネージャーコラム

世界の十二支~十二支にネコ!?

2021年01月20日

十二支は世界共通ではない?

「鼠、牛、虎……」と日本人にとってお馴染みの十二支。年が明けると「今年は〇〇年だ!」なんて話で盛り上がりますが、国が異なればその年の動物も異なります。そもそも十二支とは、中国から伝来した、12種類の動物から成り立つ「年」を数える数詞のこと。どうやって12の動物が選ばれたかに関しては、元旦の朝に神様の元へ到着した順番という逸話が有名ですね。

日本の干支は、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12匹から成り立っていますが、実はこの干支は世界共通ではありません。干支が「12」の動物から成り立っているということ自体は世界共通なのですが、動物の種類に関しては国ごとに少しずつ違いがあります。世界各国の十二支には、どんな動物が含まれているのか気になりますよね。そこで、今回の翻訳コラムでは、世界各国の「十二支」を日本の十二支との違いに注目しながら紹介します。

中国の十二支には「豚」が入っている?

日本と同じ東アジアに位置する中国では、同じ十二支が使われていると思われる方が大多数でしょう。しかし、実際には中国の十二支を見てみると、「猪(イノシシ)」の代わりに「豚(ブタ)」が入っています。中国語では「豚」を漢字で「猪」と書くので、漢字だけ見ると日本と一緒だと勘違いしてしまうので注意が必要です。

ただし、厳密には十二支は中国から本来日本に伝わったものですので、中国では「豚」だったのが日本では「猪(イノシシ)」に変わったという捉え方の方がより正確でしょう。豚が猪(イノシシ)になった理由は、日本では豚を家畜する習慣がなく、野生の猪(イノシシ)を狩る習慣があったことからだと言われています。

タイやベトナムの十二支には「猫」が入っている?

十二支は、中国や韓国だけでなくタイやベトナムにも存在します。タイやベトナムの十二支には、ほとんど日本と同じ動物が含まれていますが、「兎(ウサギ)」の代わりに「猫(ネコ)」が入っています。猫は犬と並んで人気の高い動物なので、改めて考えてみると日本の十二支に入っていないことの方が不自然に感じるかもしれません。十二支に猫が入っていない理由としては、諸説ありますが、「先着順で十二支を決める際に、鼠(ネズミ)にだまされたから」という説が有力です。

その一方で、タイやベトナムの十二支に「猫」が含まれているのはなぜなのでしょうか?その理由も諸説あり、明確ではありませんが、一般的にはタイでは王国で猫が飼われるほど重宝されている動物だからという説が有力です。また、ベトナムに関しては、兎(ウサギ)があまり一般的な動物でないことや、タイと同様に猫が重宝されていることが理由として挙げられています。

ロシアにも十二支がある?

十二支がポピュラーという印象があまりないロシアですが、実はロシアにも日本と同じように中国より十二支が伝来しています。「どんな動物が含まれているんだろう?」と気になりますが、実はロシアの十二支は日本と完全に同じ12匹の動物で成り立っています。そんなロシアでは、十二支を使った占いも人気なのだとか。日本でいう「星座占い」のように、十二支の動物を使って占うというのは驚きですね。ロシアでは、ヨーロッパ文化の中に、アジア文化も一緒に共存しているのでしょう。

各国の文化背景を含んだ文章はプロの翻訳会社へ

今回の翻訳コラムでは、世界各国の十二支を日本と比較しながら紹介しました。日本人にとって当たり前の十二支でも、国が違うと、動物の種類や、それぞれの動物が入った理由として伝わる逸話などに大きな違いがあることが分かっていただけたのではないでしょうか。今回は例として「十二支」を扱いましたが、この他にも国が異なれば「風習」や「文化」が大きく異なることがたくさんあります。

そのため、日本語の文章を外国語へ、または外国語の文章を日本語へと翻訳する際は、このような各国の文化的背景をしっかりと認知している翻訳者への依頼がおすすめです。プロの翻訳会社なら、各国の文化的背景に精通したネイティブスピーカーの翻訳者が在籍しているので安心して依頼することが可能です。翻訳会社JOHOには、各国の文化的背景知識を持ち合わせたネイティブスピーカーの翻訳者が多く在籍しています。各国の文化的背景を含む文書の翻訳を検討されている方は、ぜひ一度JOHOにお気軽にお問い合わせください。

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