スペイン語翻訳のコラム

スペイン語とポルトガル語の違い3つのポイント

スペイン語とポルトガル語。非常によく似た二つの言語ですが、どのような違いがあるのかご存知でしょうか？
中には同じ言語だと思っている人もいるようです。
そこで今回の記事ではスペイン語とポルトガル語の違いを知るポイントと翻訳を行う際の注意点について解説します。
どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。
スペイン語とポルトガル語の違いを分かりやすく日本語に例えて言うなら「標準語と関西弁のような違いである」と言われることがあります。
そもそもこの二つの言語は同じ語族に属しているため共通点は非常に多く、どちらかをマスターすればもう一つも比較的簡単に習得することが可能です。
とはいえもちろん異なる点はあり、その違いを理解する上でポイントとなるのが「発音」「語彙」「文法」の3つの違いです。

スペイン語とポルトガル語の「発音」の違い

スペイン語とポルトガル語の最も分かりやすい違いは「発音」です。
スペイン語は比較的単純な音が多く、綴りと発音のつながりも一定のパターンがあるのに対し、ポルトガル語の発音はより複雑な仕組みになっています。中でもポルトガル語には「鼻母音」と呼ばれる鼻に音をかけるような発音が特徴的です。
スペルが全く同じ単語でも発音の仕方が異なるものも多くあり、例えば「chocolate（チョコレート）」はスペイン語では「チョコラテ」、ポルトガル語では「ショコラッチ」と発音します。

スペイン語とポルトガル語の「語彙」の違い

スペイン語とポルトガル語は多くの語彙を共有しているため、書かれているテキストに関してはほとんどの場合に相互で理解が可能です。
しかし全く異なる語彙もあり、特に日常生活でよく使われるような単語に関して大きく違いが現れる傾向にあります。

スペイン語とポルトガル語の「文法」の違い

スペイン語とポルトガル語は同じ文法の構造を持っていて発音程の違いは見られません。
ただ、細かな違いはいくつか見られます。
例えばスペイン語では接続法未来形はほとんど使われませんが、ポルトガル語では頻繁に使います。
また、基本の人称である「私、君、あなた、彼、彼女、私たち、君たち、あなたたち、彼たち、彼女たち」もそれぞれ微妙に異なること。そしてクエスチョンマークがスペイン語では文章の前後につくのに対し、ポルトガル語は語尾のみにつく点などの違いも見られます。
意味が理解できなくなる程の違いではありませんが、発音と同様、ポルトガル語の方が文法においても少し複雑です。

スペイン語とポルトガル語を翻訳する時の注意点

以上で紹介してきたように、スペイン語とポルトガル語ではポルトガル語の方が言語として複雑で翻訳の難易度は上がります。
その背景には文化的な背景が影響しています。
一般的にポルトガル語と呼ばれている言葉は、正確には「ブラジルポルトガル語」を指しています。
これはもともとブラジルはポルトガルの植民地であったためブラジルでポルトガル語が話されるようになり、数多く存在するポルトガル語の方言の中で一番話者が多いためです。
ブラジルポルトガル語の他に現在残っているポルトガル語には「イベリアポルトガル語」と「アフリカポルトガル語」があります。
このように、ポルトガル語の翻訳とひと言で言っても、どこの国や地域のポルトガル語なのかを理解することが高品質な翻訳を行う上で非常に重要です。
また、上記で説明したようにスペイン語とポルトガル語では語彙や文法にも違いがあるため、どちらかだけではなく両方の言語を学び理解することが大切です。

スペイン語とポルトガル語の両方の翻訳なら多言語翻訳会社がおすすめ

以上のようにスペイン語とポルトガル語の翻訳には、両方の言語を理解していることが大切です。
そこでJOHOであればどちらの言語にも精通している翻訳者が在籍しているという多言語翻訳会社である強みを活かし、高品質な翻訳を提供することが可能です。
もちろん、辞書の代わりとして単語や簡単な文章を調べたいといった程度であれば、最近飛躍的に精度や機能を向上させている「DeepL」や「Google翻訳」といった無料で使える機械翻訳サービスを利用することがおすすめです。
検索してすぐに使えるため非常に便利ですよね。
しかし、本当にその訳が合っているのかをチェックすることは難しいですし、文書の翻訳などをしてしまうとまだまだ誤訳の可能性が高かったり、情報の漏洩も心配です。
ビジネスや公的機関に提出するような大切な文書や専門用語が多用されている翻訳は、翻訳技術はもちろんお客様のプライバシーやお預かりしたデータの管理体制も徹底しているJOHOに安心してお任せいただければと思います。