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イギリス英語とアメリカ英語の違いとは?歴史・発音・スペルを分かりやすく解説

2025年06月30日

海外ドラマや英語の本を見ていて「習った発音やスペルと違う」と感じたことがある人も多いでしょう。

英語は国や地域によって表現や発音に違いがあり、特にイギリス英語とアメリカ英語の違いは顕著です。

カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・フィリピンなど、英語を使う国は世界中に広がっていますが、それぞれで微妙に異なるスタイルが存在します。

そこで本記事では、以下のポイントを中心にイギリス英語とアメリカ英語の違いを分かりやすく解説します。

この記事を読めば、両者の違いを理解でき、自分に合った英語学習の方針が見つかるはずです。

学んだ知識を生かして、より自然で実践的な英語を身につけていきましょう。

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イギリス英語とアメリカ英語はなぜ違う?歴史的な理由

イギリス英語とアメリカ英語はなぜ違う?歴史的な理由

イギリス英語とアメリカ英語の違いには、深い歴史的な背景があります。

意外かもしれませんが、アメリカ英語の方が古いイギリス英語の特徴を残していると言われています。

17世紀から18世紀にかけてイギリスからアメリカへ移住した人々は、その時代の英語を新天地に持ち込みました。

当時の英語は「ローティック・スピーチ」と呼ばれ、rの音を明瞭に発音するスタイルが主流でした。

ところが、18世紀以降のイギリスでは、上流階級の間でフランス語の影響を受けた発音や表現が好まれるようになったのです。

その結果、イギリスではrの音が徐々に弱まり、アメリカとの発音に違いが生まれました。

さらにアメリカでは、辞書編纂者ノア・ウェブスターの影響により、英語の綴りもシンプルで論理的な方向へと進化しています。

「発音しない文字は不要」との考えから、イギリス英語との違いを明確にしたスペル改革を行ったのです。

イギリスとアメリカは異なる文化や価値観の中で英語を発展させた結果、それぞれが独自の変種となったと言えるでしょう。

イギリス英語とアメリカ英語の違いと例

イギリス英語とアメリカ英語の違いと例

以下では、イギリス英語とアメリカ英語の違いを4つのカテゴリに分けてご紹介します。

違いを知ることで、映画や海外ドラマをより深く楽しみましょう。

また、英語学習にもプラスになる知識のためぜひ参考にしてください。

スペルの違い

アメリカ英語とイギリス英語のスペルの違いは、視覚的に分かりやすいポイントです。

主に以下のような違いがあります。

アメリカ英語(米) イギリス英語(英) 例後
-or -our color→colour
labor→labour
favorite→favourite
-ize -ise apologise→apologize
organise→organize
realise→realize
-er -re centre→center
theatre→theater
lettre→letter
-l -ll jewellry→jewelry
travelled→traveled
counselling→counseling
-og -ogue catalogue→catalog
dialogue→dialog/dialogue

イギリスでは、発音しない文字も残す伝統的なスタイルが保たれています。

一方でアメリカでは、シンプルかつ効率重視の綴りが好まれる傾向があることを覚えておきましょう。

発音の違い

イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いも気になりやすいポイントです。

同じ単語でも発音が異なる例の一つに「can」があります。

  • アメリカ:「キャン」または「キャーン」
  • イギリス:「カン」

アメリカ英語では [æ] 音、イギリス英語では [ɑ] 音を使うためです。

また、アメリカでは「car」を「カーr」のように、語中や語尾のrの音を明確に発音します。

一方イギリス英語では母音の後にくるrを発音しないことも多く、「カー」とやや柔らかく聞こえます。

さらにアメリカ英語は、「t」が母音に挟まれると [d] 音に近づく傾向があり、「water」は「ウォーラー」と発音されることも多いです。

イギリスでは「ウォーター」とtをしっかり発音するため、日本人にとってはイギリス英語の方が明瞭で聞き取りやすい場合もあります。

文法の違い

スペルや発音に加えて、英語には地域によって文法上の使い方にも違いがあります。

一部の動詞では、アメリカ英語が「-ed」に対し、イギリス英語では「-t」で終わる形式を用いることがあります。

アメリカ英語(米) イギリス英語(英)
learned learnt
burned burnt
dreamed dreamt

また、アメリカ英語では「family」や「team」などの集合名詞は単数扱いが基本です。

対して、イギリス英語では複数扱いする傾向があり、動詞の形も変わってきます。

  • アメリカ:My family lives in Canada.
  • イギリス:My family live in Canada.

さらに過去の出来事を表現する場合、アメリカではシンプルな過去形を使うのが一般的です。

しかし、イギリスでは文脈が現在と関連していると判断されると現在完了形が好まれます。

  • アメリカ:I lost my keys.(鍵をなくした)
  • イギリス:I have lost my keys.(今も鍵が見つかっていない)

このように時制の選び方にも違いがあるため、ニュアンスの理解が重要です。

単語の違い

以下では、イギリス英語とアメリカ英語の日常的な単語の違いを一覧でご紹介します。

日本語 アメリカ英語 イギリス英語
fall autumn
candy sweets
アパート apartment flat
映画 movie film
エレベーター elevator lift
クッキー cookie biscuit
サッカー soccer football
2階 second floor first floor
ズボン pants trousers
フライドポテト french fries chips

同じ物でも異なる単語が使われるため、旅行や留学時には覚えておくと安心です。

イギリス英語とアメリカ英語どっちが多い?

世界で使われている英語の数はイギリス英語が多い傾向にあります。

これはイギリスがかつて世界中に植民地を持ち、英語が広く普及したためです。

イギリス英語の影響が強い国は、インドやナイジェリア・オーストラリアなど多岐にわたります。

一方、アメリカ英語はアメリカやカナダ・フィリピンなどで使われており、イギリス英語圏より少なめです。

ただし、実際の使用頻度やメディアの影響力ではアメリカ英語が目立つため、両者の違いを理解しておきましょう。

ビジネスの場ではイギリス英語とアメリカ英語どっちがいい?

ビジネスで使う英語は、相手や地域によって使い分けるのがおすすめです。

北米やIT業界、エンタメ業界ではアメリカ英語が多く使われる傾向にあります。

一方、ヨーロッパやアジア太平洋、アフリカの一部ではイギリス英語が一般的です。

ビジネスで英語を使う際は、相手の文化や慣習に配慮し、理解しやすい表現を選びましょう。

特に契約書などの正式文書は、相手国の慣習に合わせた英語を用いると信頼感が高まります。

ビジネスで使われる単語の例は以下の通りです。

日本語 アメリカ英語 イギリス英語
会計年度 fiscal year financial year
履歴書 resume CV
(curriculum vitae)
株式会社 corporation company/plc

どちらか一方に偏るより、両方の特徴を知って柔軟に対応する姿勢が重要です。

イギリス英語とアメリカ英語に関してよくある質問

以下では、イギリス英語とアメリカ英語の違いについてよくある質問をまとめました。

ぜひ参考にして疑問点を解消してください。

イギリス英語とアメリカ英語はどっちが簡単?

前提としてイギリス英語とアメリカ英語の難易度は、環境や目的によって異なります。

一般的に日本人にとっては、アメリカ英語の方が親しみやすい傾向と言えるでしょう。

日本の英語教育は、主にアメリカ英語を基にしているためです。

また、アメリカ英語の発音や語彙は教材やメディアで多く触れやすいため、習得しやすい面があります。

しかし、イギリス英語にも独特の魅力やルールがあり、慣れれば理解しやすいです。

自分の学習目的や興味に合わせてどちらを選ぶか見極めましょう。

日本人の英語はイギリス英語とアメリカ英語どちらに近い?

日本の英語教育では主にアメリカ英語が教えられているため、日本人の英語はアメリカ英語に近い傾向があります。

教科書のスペルや発音指導、日常的に使われる単語などもアメリカ英語が中心です。

ただし、最近では国際的な視点が重視され、イギリス英語の要素を取り入れた教材や試験も増えてきています。

イギリス英語はアメリカやオーストラリアでも通じる?

イギリス英語はアメリカやオーストラリアでも理解されますが、日常会話ではそれぞれの地域の英語が使われるのが一般的です。

アメリカやオーストラリアの人々はイギリス英語の語彙や発音に慣れているため、基本的なコミュニケーションには支障がありません

ただし、独特の表現や発音の違いにより、一部の単語や言い回しは混乱を招くことがあるため注意しましょう。

英語が1番綺麗な国はどこ?

英語が最も綺麗な国に関しては、人によって意見が分かれます。

ただしイギリスのBBC英語(英国放送協会)は、標準英語の美しい発音として長く認知されてきました。

これに対し、アメリカやオーストラリアの英語もそれぞれ独自の魅力があります。

英語の美しさは発音だけでなく、話し方や表現・聞く側の好みにも影響されると言えるでしょう。

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