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翻訳マネージャーコラム

英語における翻訳と通訳の違いは

2017年12月12日

英語における翻訳と通訳の違いとは?

しばしば言葉として、どちらを使ったほうが正しいのかわからなくなるものがあります。その代表的な存在が、「翻訳」と「通訳」という2つではないでしょうか?
しかし、その特徴をしっかりと捉えると、それぞれに役割があり、使われる場所も異なるものなのです。
今回は、そんな「翻訳」と「通訳」の違いをご説明します。

1. 翻訳と通訳、英語では何て言う?

翻訳と通訳の違いはどこにあるのでしょうか。英語で「翻訳」という言葉を調べてみると以下の3つの言葉が出てきます。

「translation」 「compilation」 「interpretation」

「translation」「interpretation」「compilation」のどれを使うのが正しいのでしょうか?
混同しやすいこの単語の世界。これらの違いは「話し言葉」か「書き言葉」か「専門用語」というところで違いが出てきます。

「translate」が書き言葉なのに対して、「interpret」は話し言葉になります。
「compilation」「コンピレーション」のことです。よくミュージックアルバムでコンピレーションアルバムというものがありますが、意味は「編集する」というのが元々の意味で、「翻訳」という意味合いで使われるのは、IT業界が主なようです。
具体的にいうと、プログラマが高水準言語で書いたプログラムを翻訳し、より低水準の言語またはコンピュータが実行できる形の機械語の目的プログラムに直す動作、つまり、より簡単にわかるように再翻訳するということです。
「翻訳者」「translator」「通訳者」「interpreter」となります。

2. 翻訳者の仕事とは?

翻訳者というのは、言葉を扱う仕事です。ニュアンスの違いなどを正確にその文脈に合わせる仕事です。ただ言語を変換するだけではありません。その言語のネイティブの人が聞いて、正しく情景なども含めて理解できるように、文章を組み立てなければいけないのです。
そして文章の校正・校閲の作業ができなければなりません。文章の校正・校閲の仕事は、通訳者にはあまり必要とされない能力です。

翻訳者としてのスタートラインは、英検1級を取得し、かつTOEICの点数が900点以上という基準もあるほどです。
翻訳者の仕事にはミスは許されません。言葉の表現1つで意味が全く変わってしまうケースもありますし、仕事なのですから、納期までに必ず間に合わなければなりません。こういった背景から、翻訳者の重要度は非常に高いものとなっているのです。

通訳者の場合は、即時性が求められる場合が多く、その場その場の判断も必要になってきます。その場でわからない単語が出てきた場合、最も自分が説明しやすい言葉に変換したりすることもあるので、必ずしも完全に訳すわけではないケースも出てくるでしょう。
翻訳はその正確性が問われる仕事になるため、「即時性」を持たずにじっくりと時間をかけて仕事を勧める性質を持っています。
また、英語だけでなく、日本語の読み書きの正確さも求められるため、文芸の表現など、より正しい表現ができる知識を必要とします。
文芸、医療、金融など様々な分野の翻訳がありますが、その分野の専門知識も深くないと仕事が成立しないという点も忘れてはいけません。

3. 通訳者の仕事とは?

通訳の最大の特徴は、即時性を求められるという点です。
ただし、ただ英語を喋れて日本語に変換できればいい、ということではありません。通訳者は口語での表現方法、スラング、方言などのイントネーションを落とし込みながら、その言葉を、どのように訳したらいいのかを瞬時に判断して話していきます。
瞬時に判断して言葉の変換をするということは、その場その場の時事問題に詳しくなければなりませんし、語彙力が高くなければ、正しくその意味を伝えることはできません。

また、時には「訳さない」ことも必要とされるのです。それは時に、訳すことによって場の空気を壊すような言葉を汲み取り、オブラートに包んだりしなければならない場面もあります。そのため、コミュニケーション能力にも長けた人でないといけません。
そして、高い集中力が必要不可欠です。今述べたことだけでも集中力を要するのですが、特に同時通訳を行う場合、その限界は15分といわれるほど難易度の高いものになります。
通訳は依頼があってから、実際に仕事をするまでの間に、その分野について調べてから、本番の仕事を迎えます。この事前準備をするというのも通訳者ならではの仕事かもしれません。

洋画を翻訳することで有名な戸田奈津子さんは、ハリウッドスターが来日すると、その通訳をしていることでも有名です。
そのため、英語では「subtitles translator」「interpreter」の2つの肩書を持っています。このように二足のわらじを履いている方もいますが、翻訳者がいきなり同時通訳を言われても、その分野についての知識がなければ通訳できませんし、集中力もなければいけません。
ですから、「翻訳ができる」=「通訳ができる」という式は全く間違いなく当てはまるということはありません。

4. 目的に合わせて仕事をご依頼ください。

翻訳者の仕事は、企業間の契約書などの民間事業から、学術論文、医学論文といった専門性の高い文章を和訳、英訳することまで多岐に渡ります。 論文などでは記述のミスがあってはなりませんから、翻訳者自身もその業界ごと専門用語を使いこなせるようにならなければなりません。
そのため、単に英語が喋れるだけでは翻訳の仕事は務まらないのです。

一方、通訳の場合も、その専門性、時事問題などに対応している必要があるため、単に言語だけ訳していればいいというわけでもありません。
人と人を結びつける、しかも異文化間の人間同士の架け橋となる役割を果たすわけですから、人間的魅力とコミュニケーション力も必要不可欠です。翻訳者以上に、言葉のイントネーションなどに聞き逃しがないように集中しなければなりませんから、集中力も必要です。
どちらの仕事も専門性の高い職業です。仕事の依頼をしたいときは、それぞれの目的に合わせて、翻訳会社か通訳紹介会社にご相談ください。
もちろん、翻訳のご依頼は翻訳会社へ。

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