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翻訳マネージャーコラム

英文の契約書はどうして長いのか?

2020年11月20日

英文の契約書はどうして長いの?

日本語の契約書と比べて、英語で作成された契約書は長い傾向があります。日本語の契約書を英語に翻訳する場合でも、契約を結ぶ相手国にもよりますが、ほとんどの場合、より長いものへと仕上がります。英文の契約書は日本語の契約書と比べてどうして長いのか、その理由を紹介します。

理由1:判例法の国だから

英文の契約書が長いひとつ目の理由は、英語を母国語とする国「アメリカ」と「イギリス」が判例法の国であることがあげられます。判例法とは、イギリスのコモンロー(Common law)に由来したもので、裁判所で判断した過去の判例が法律となるというルールのこと。日本では、契約書を交わした企業間でトラブルが発生した際には、制定(法律)を見て、結論づけることが可能です。しかし、判例法を取っているアメリカやイギリスでは、問題が発生した際に、ルールに沿って結論を導く出すことは不可能に近いでしょう。

従って、アメリカやイギリスでは、契約に必要な規定はもちろんのこと、契約を交わすに当たって起こりえる問題や事柄を細かく契約書に記しておく傾向があります。日本の契約書のように、「契約書には最低限の規定を記し、後は法律に従う」といった簡素化ができないため、アメリカやイギリスで用いられる契約書は、長くなる傾向があります。

理由2:文化の違い

アメリカとイギリスが判例法の国だからという理由の他に、日本と英語圏の国々との間に存在する文化の違いも影響していると考えることができます。たとえば、日本では、企業が契約を結ぶ場合、相手企業を疑って「騙されないように……」と契約書を作成する人はそう多くないでしょう。しかし、海外では、「いつ騙されるか分からないから、リスクは負いたくない」という考えのもと、契約書を作成する傾向があります。そのため、リスクを回避するため、起こりえる問題を事前に想定し、事細かに契約書に記載します。暗黙のルールなどは存在しないので、日本語の契約書では省略してしまうような部分も、記載していると思って間違いないでしょう。

契約書の翻訳の特徴と難点

今回の翻訳コラムでは、「契約書の長さ」に注目して日本と海外の契約書の違いについて考えてみました。一口に契約書といっても、国や言語によって、契約書の中身や記載する内容が大きく異なることが分かっていただけたのではないでしょうか。日本語の契約書を外国語へと翻訳する場合には、日本の法律や日本での当たり前は置いておき、相手国との文化の違いや相手国の法律・ルールに準じる必要があります。「暗黙のルール」などは存在しないものと思って取りかかることも重要です。

契約書の翻訳は、言語面での正確さはもちろんのこと、各国の法律や契約書の作成方法に関する知識が必要なので、翻訳の難易度が高いです。たとえば、日本語の契約書を英語に翻訳するという、一見単純に見える翻訳作業でも、契約の相手国が判例法のアメリカなのか、日本と同じ制定法のオーストラリアなのかで、英語で記載する内容が大きく異なります。ですので、契約書の翻訳は、相手国の法律や契約書作成に関するルールを熟知しているネイティブ翻訳者への依頼が理想です。

また、今回のコラムでは詳しくは紹介しませんでしたが、契約書には日常会話では使わない専門用語が多く登場します。「suit(訴訟)」や「party(当事者)」など、日常的に使う英単語とは違う意味を持つ専門用語も使われることが多いので注意が必要です。契約書を正確に翻訳するためには、法律や契約書作成に関するルールの他にも、契約書に関する専門用語をはじめとする高い言語能力も必要です。

契約書の翻訳はプロの翻訳会社へ

正確さが問われ、ひとつの翻訳ミスが命取りとなる契約書の翻訳は、プロの翻訳会社への依頼がおすすめです。契約書に関する専門知識を持った翻訳者と、ネイティブの翻訳者が多数在籍するプロの翻訳会社に依頼することで、後々のトラブルを避けるための正確さはもちろん、ネイティブが読んでも違和感のない文章へと翻訳をすることが可能です。

翻訳会社JOHOでは、法律・契約書分野の翻訳を行っています。翻訳証明書の発行が必要な契約書翻訳や、契約書の多言語翻訳など、契約書の翻訳はJOHOにお任せください。契約書翻訳についてご不明点などありましたら、ぜひ一度JOHOにお気軽にお問い合わせください。

 

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