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翻訳マネージャーコラム

医療機器メーカーの翻訳

医療機器メーカーに必要な英語翻訳

医療機器メーカーの翻訳

日々、めざましい発達を遂げる医療分野。これは、医療における知識や技術が発達してきたおかげでもありますが、医療分野を支える医療機器の発達も要因のひとつでしょう。
そんな医療機器に関しても、翻訳が必要になる場面が多くあります。「機械なのに翻訳?」そういった疑問も浮かんできそうですね。
では、医療機器に関して翻訳が必要な場面とは、どのようなものでしょうか。そして、その理由とは一体何なのでしょうか。

1. 医療を支えるのは「知識」だけではない

最近の医療は非常に進歩しており、昔は「治りにくい病気」と言われていながらも、治せる可能性が高くなる病気も増えました。それほど医療における知識や技術が進歩しているということです。
しかし、医療がここまで進歩したのは、知識や技術の力だけではありません。医療機器の支えがあったからこそ、医療は進歩しているのです。
医療機器とは、メスや人工呼吸器などの小型のものから、磁気共鳴画像装置(MRI)などの大型のものまで指します。
たとえば、MRIが登場したのは戦後のことですが、それまで人体の内部状況を知るのは、とても難しいことでした。もちろん体にメスを入れれば内部の状況を知ることはできますが、何かあるにつけメスを入れていると、患者さんの体に負担がかかります。しかしMRIが登場してからは、患者さんの体に傷をつけることなく、内部状況を確認することができるようになりました。
さらに、MRIにも様々な種類があり、体内の血管を映し出したり、体内の水分を3Dで撮影することもできたりします。
また、脳の血流の量を色で表すこともできるなど、昔では考えられなかったことが実現されているのです。
MRIだけでなく、他の医療機器も開発・発達が続いている医療業界。
MRIを例に挙げましたが、そのほかの医療機器でも同じことです。
これは医療機器を作っているメーカーの活躍もあってこその、医療の発達ともいえるのではないでしょうか。

2. 医療機器に関する翻訳の領域

このように医療の発達の一端を担っている医療機器ですが、医療機器においても翻訳が必要な場面が出てきます。
医療の知識や技術と同じく、医療機器もまた世界で使われます。そのため、海外で作られた医療機器が日本に渡ってきたり、逆に日本の医療機器が海外で活躍したりすることも多いのです。
世界中で読まれるものを翻訳する、あるいは世界中で読まれているものを翻訳する場合、使われている言語は英語なので、翻訳者には高い英語スキルも要求されます。
こうした理由から翻訳、特に英語翻訳が必要となるのですが、最も多いのはやはり医療機器のマニュアルの翻訳でしょう。医療機器は多くの人にとって使いやすいように作られているものの、かといってそう簡単に扱えるものではありません。そのためマニュアルを通じて操作方法を学ばなければならないのです。
さらに、最近ではコンピューター制御で動く医療機器も多いので、ソフトウェアのマニュアルも必要です。
その場合、マニュアルは翻訳されていなければ読むことはできません。

また、医療機器は簡単に販売することができません。製造販売を行うにあたり承認審査が必要となり、その際にSTED(医療機器の製造販売承認申請書添付資料概要)と呼ばれる書類が必要となります。この資料も翻訳しなければいけません。
医療機器は製造後に様々な性能試験を行って、しっかりとした結果が出た場合のみ、医療機器メーカーが販売します。その性能試験のレポートなども翻訳します。
医療機器メーカーにおいて翻訳は、ありとあらゆる領域で求められるものなのです。

3. 医療翻訳には医療以外の知識も必要

翻訳を行う場合、単に言語力が身についていればよいというものではありません。どのようなジャンルであれ、各分野の専門知識が必要となります。
医療翻訳も同様で、医療について知識がなければいけません。そのため、翻訳会社では、医療の専門家が文章をチェックする体制作りも行われています。
それほど翻訳は綿密に行われるものだということです。
ところが、医療機器に関する翻訳の場合、問われるのは英語力や医療の専門知識だけではありません。
医療機器は機械やソフトウェアも関係しています。そのため、マニュアルなどを翻訳する際には、機械やITに関する専門知識を備えていなければなりません。
さらに、性能検査のレポートを翻訳する場合には物理学の知識も必要となります。
同じ理系の知識ではありますが、医療と機械、IT、物理学はそれぞれ大幅に違います。
また、先ほども紹介したSTEDには、薬事の手続きに関する知識(薬事法など)も必要となります。薬事の手続きは非常に複雑であり、誰もが簡単に習得できるものではありません。
医療機器は医療にかかわるものなので、医療の知識さえあれば翻訳できそうに思われるかもしれませんが、実際には幅広い知識が必要となり、一人で翻訳を行うことは難しいといえるでしょう

4. 医療機器をイメージしながら翻訳する

医療機器に関する翻訳において、さらに重要視されるポイントがあります。
もちろん単純な誤訳などは、その医療機器を使った人の命にかかわるため、絶対に避けなければいけません。
加えて、医療機器がどのようなものなのかをイメージしてから翻訳することが重要視されています。
たとえば、医療機器のマニュアルの翻訳でも、単なる翻訳=文章の言語を変換するだけでも、ある程度しっかりした翻訳は可能でしょう。
しかし、「このマニュアルの医療機器はどのような医療機器なのか」「どのような場面でこれを使うのか」など、対象となる医療機器の機能を把握した状態で翻訳することで、マニュアルはさらに質が高まります。
医療機器をイメージしながらマニュアルを作成すること。これは翻訳会社が重視していることであり、可能であれば医療機器の実物を見てから翻訳に入るケースもあります。
やはり、実物を知っている状態と知っていない状態とでは、翻訳の完成度にも違いが出てくるものなのです。

 

医療機器に関する翻訳は、医療以外の幅広い知識が必要であり、さらに翻訳という仕事に対するも求められるでしょう。
医療機器についての翻訳が必要となった場合、このようにしっかりとした翻訳を行ってくれる翻訳会社を探すことが、医療機器のさらなる発達、ひいては医療自体の発達にもつながるといえるでしょう。

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