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翻訳マネージャーコラム

直訳より自然な訳を実現するコツ|英語翻訳が伝わる直訳と意訳の使い分け方も紹介

2025年06月30日

英語翻訳において「この文章、何だか不自然で伝わりにくい」と感じたことはありませんか?

多くの人が直訳にこだわりすぎて、結果として本来伝えたい内容が相手に正しく伝わらないという問題に直面しています。

翻訳の精度を高めて直訳より自然な訳を実現するには、原文の意図を正確に読み取り、日本語として自然で理解しやすい表現に変換する技術が必要です。

そこで本記事では、直訳よりも自然な訳が求められる理由から翻訳テクニック・注意点まで詳しく解説します。

高い翻訳精度が求められる契約書・技術文書・医療文書などの専門分野の翻訳を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

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直訳より自然な訳が必要な理由とは?

直訳より自然な訳が求められる理由は、以下2つの理由が挙げられます。

現代のグローバルビジネスや国際交流において、翻訳の質は単なる言語変換を超え、相互理解と信頼関係構築の基盤となっています。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

日本語と英語の構造の違いから直訳では上手く伝わらない

日本語と英語は文法構造・語順・表現システムが根本的に異なるため、単語を一対一で置き換える直訳では正確な意味やニュアンスを適切に伝達することができません。

英語をはじめとする言語の勉強において「直訳」と「意訳」という概念がありますが、翻訳における直訳と意訳のどちらが良いかは一概には言えないとされています。

これは言語間の構造的な差異が翻訳の複雑さを生み出すためです。

日本語と英語の構造の違い

上記の例では、直訳すると「私は勉強します英語を」となり、日本語として不自然な表現になってしまいます。

自然な日本語にするためには、語順を調整して「私は英語を勉強します」と表現するのが好ましいでしょう。

また、英語と日本語は構造的な違いだけではなく、文化的な表現方法の違いもあります。

例:

  • 原文(英語):I’m full.
  • 直訳:「私は満腹です。」
  • 自然な訳:「もう食べられません。」または「お腹いっぱいです。」

英語では主観的な状態を簡潔かつ直接的に表現しますが、日本語では文脈に応じた柔らかい言い回しが好まれるため、直訳では相手に唐突な印象を与えかねません。

このような文化的ニュアンスの違いを理解しない直訳は、コミュニケーションの質を大幅に低下させる要因となるため、単純な語彙変換だけでは適切な翻訳は実現できないのです。

直訳に頼るとビジネスで誤解を与える可能性がある

ビジネスシーンにおける直訳は、商談の成否・取引先との信頼関係・企業のブランドイメージに直接的な悪影響を与える可能性があります。

ビジネス上の翻訳では、言語や文化・ビジネスマナーが異なる海外ビジネスを円滑に進めるためのスムーズなコミュニケーションが不可欠とされており、意訳による簡潔で理解しやすい文章が求められます。

ビジネス英語における丁寧表現の翻訳例:

項目 内容
原文 We would appreciate your feedback.
直訳 「あなたのフィードバックに感謝します。」
自然な訳 「ご意見をお聞かせいただけますと幸いです。」
問題点 唐突・無礼・不自然な印象を与える

直訳では、まだ受け取っていないフィードバックに対して「感謝します」と表現することで論理的な矛盾が生じ、相手に対して配慮に欠ける印象を与えてしまいます。

このようなビジネスリスクを回避し、効果的なコミュニケーションを実現するために自然な訳が求められているのです。

特に重要な商談や契約に関わる文書では、文化的背景を踏まえた自然で適切な翻訳が成功の鍵を握っていると言えるでしょう。

直訳より自然な訳に仕上げる4つの翻訳テクニック

直訳より自然な訳を実現するには、以下4つの翻訳テクニックを活用することが不可欠です。

これらのテクニックを適切に組み合わせることで、原文の意図を損なうことなく、ターゲット言語として自然な表現を実現できます.

各テクニックの具体的な適用方法と効果的な使い分けについて、実例を交えながら詳しく見ていきましょう。

意訳:文全体の意味を捉えて柔軟に置き換える

自然な訳を実現するためには、文全体の意味を捉えて適切に置き換えることが大切です。

広辞苑によると、意訳は語句や文の逐語訳にとらわれず全体の意味を訳すことと定義されており、最も適切で自然な日本語または英語で訳出する高度な翻訳技法と言えます。

意訳が特に効果的な場面と適用例:

原文例 直訳 意訳
Break a leg! 足を折れ! 頑張って!
It’s raining cats and dogs. 猫と犬が降っている 土砂降りだ
I’m over the moon 私は月の上にいる とても嬉しい

意訳は特に慣用表現や文化的差異が大きい箇所で必要不可欠です。

英語圏の文化的背景を持つ表現をそのまま日本語に直訳しても、読み手に全体の意味が正確に伝わる意訳でなければ意味がありません。

そのため、意訳は言語間の文化的ギャップを埋める役割を果たし、相互理解を促進する重要な手法と言えるでしょう。

言い換え:より適切な自然語彙への変換

言い換えとは、原語の本質的意味を保持したまま、日本語または英語として自然で適切な語彙に置き換える翻訳手法です。

直訳では硬すぎたり逆にカジュアルすぎたりする表現を、文脈と目的に最適化された語彙にチューニングすることで、翻訳全体の質と伝達効果を大幅に向上させることができます。

語彙レベル調整の具体例:

原語 直訳 言い換え後
terminate 終了させる 終える
want 欲しい ご希望される
utilize 利用する 活用する
purchase 購入する 買う

言い換え技術の習得により、同じ内容でも読み手の立場や文書の目的に応じて最適な印象と理解度を実現できます。

特に相手への配慮と専門性のバランスが求められるビジネスシーンでは、適切な語彙選択が成功の重要な要素となるため、この技術の重要性はますます高まるでしょう。

語順:英語→日本語、日本語→英語の語順を最適化

英語(SVO構造)と日本語(SOV構造)では述語(動詞)の位置や修飾語の配置が根本的に異なるため、自然な翻訳には言語特性に応じた語順調整が必要不可欠です。

そのため、依存関係を基に語のまとまりを認識し、論理的な順序に入れ替えることで、読みやすく自然な訳文を作成できます。

英語→日本語、日本語→英語の語順を最適化

英語は後置修飾が中心なのに対して、日本語では前置修飾が中心と根本的に構造が異なります。

このような語順調整技術は、特に複雑な文構造や長文翻訳において威力を発揮し、読み手の理解度と読みやすさを大幅に向上させることが可能です。

語順の最適化は、翻訳品質向上の基礎となる重要な技術であり、逆翻訳によって質を確かめることでより精度の高い翻訳が実現できるでしょう。

文脈:訳文は文単位ではなく文脈単位で判断する

翻訳の精度を真に向上させるには、単独の文だけでなく、前後の文脈・場面・文書全体の目的を総合的に踏まえた判断が必要不可欠です。

直訳では一文一文を機械的に処理しがちですが、自然で伝わりやすい翻訳には「話の流れに即した一貫性のある判断」が重要な要素となります。

文脈を無視した翻訳は、たとえ個々の文が正確でも、全体として論理的な矛盾を生み出し、読み手の理解を阻害する結果となることも。

例えば英語の代名詞「it」の翻訳を考える際、単文レベルでは「それ」と訳すのが一般的です。

しかし、文脈を考慮すると「その新製品」や「この商品」といった具体的な表現に変換することで、日本語として自然で理解しやすい文章になります。

このように、文脈を活用した翻訳では、全体構造の把握・論理的流れの理解・一貫性の確保・読み手視点での検証という段階的なプロセスを経ることで、単なる言語変換を超えた高品質な翻訳が実現できるでしょう。

直訳より自然な訳にする際のポイント

直訳より自然な訳を作成する際は、以下3つの要素をバランス良く適切に取ることが重要です。

自然な翻訳を追求するあまり、翻訳の根本的な役割である「原文の正確な内容伝達」を損なってしまうケースが多く見られます。

以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

原文にないことを書くのはNG

翻訳で最も大切なのは、「原文に忠実に訳す」ことです。

当然ですが原文にないことを書くのはNG、また原文に書かれているのに翻訳されていない箇所があるのもNGとされています。

自然に見せるために原文にない情報を付け加える行為は、翻訳の根本的な目的である「正確な情報伝達」に反する行為となり、場合によっては改ざんや公文書偽造という信頼性を根本的に損ねる重大な問題となります。

そのため、翻訳者はできるだけ客観的に、原文に忠実な訳を作成していかなければなりません。

自然な日本語表現を追求することは重要ですが、それが原文の改変や独自解釈の挿入を正当化する理由にはならず、あくまで原文に書かれている内容の範囲内で自然さを追求することが求められます。

「何が書かれているのか」を伝える

翻訳において大切なのは原文に何が書かれているのか、あるいは何が言いたいのかを正確に読み解く言語能力であり、文書の性質と目的に応じて適切な翻訳手法を選択することです。

技術英文(法律、医療、工業など専門分野の英文)は個人の解釈が多いと正確性に欠ける一方、映画翻訳(多言語の台詞を訳し字幕にする)だと意訳のほうが望ましいときがあります。

例えば技術英文の場合、契約書や医療文書では個人の解釈が入ることで正確性が損なわれ、深刻な法的・医療的リスクが生じる可能性があります。

反対に反対に映画翻訳では、字幕の文字数制限や視聴者の理解しやすさを考慮し、台詞の本質的な意味を保ちながらも大幅な意訳が求められることも。

英語圏の人なら理解できても日本人には伝わりにくい英語の台詞であれば、まったく違う言葉を使っても日本人が映画の内容を理解しやすいような訳にしなければなりません。

そのため、翻訳の目的と読み手のニーズに合わせた柔軟なアプローチが必要です。

「Google翻訳」や「DeepL翻訳」はあくまでも下訳として活用する

Google翻訳やDeepL翻訳を利用する際は、下訳として活用し人間による最終調整が不可欠です。

現代のAI翻訳技術は飛躍的な進歩を遂げており、日常的な文章や一般的なビジネス文書において実用的なレベルの翻訳を提供できるようになっています。

しかし、機械翻訳は依然として誤訳や不自然な訳・文脈の読み違えが頻出することがあり、専門用語の誤訳や慣用表現の字面通りの翻訳・敬語レベルの不適切な選択など、人間なら容易に判断できる部分で重大なミスを犯すケースが頻繁に見られます。

機械翻訳を活用して効果的に翻訳を行うためには、Google翻訳やDeepL翻訳などはあくまでも「下訳」として活用し、必要に応じて訳し直すことでより正確かつ自然な訳を目指すアプローチが最も実用的です。

特に大量の文書を扱う場合や時間的制約がある状況では、機械翻訳による下訳作成が大幅な時間短縮につながるでしょう。

正確で自然な訳が求められる場合は、翻訳サービスJOHOへ!

ビジネスの成功や法的効力に直結する重要文書では、正確性と自然さを両立したプロレベルの翻訳が不可欠です。

しかし、機械翻訳の精度だけで両立することは難しく、専門知識と豊富な経験を持つプロの翻訳者に依頼することが最も確実で効果的な選択と言えます。

翻訳サービスJOHOでは、医療・法律・IT・工学・金融など幅広い専門分野において、それぞれの領域に精通したプロフェッショナル翻訳者が翻訳を実施しています。

単独の翻訳者による作業ではなく、複数チェック体制を整備することで、専門用語の正確性・文章の自然さ・全体的な一貫性を多角的に検証し、より精度の高い翻訳を実現。

また、全翻訳にネイティブチェックを実施し、原文に何が書かれているのかを「読み解く能力」と相手が理解できるように翻訳する「言語能力」の両方を兼ね備えた翻訳者により、直訳より自然な訳を確実に実現いたします。

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